タクティクスオウガ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タクティクスオウガ | |
---|---|
ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | スーパーファミコン、セガサターン、プレイステーション |
開発元 | クエスト |
発売元 | SFC:クエスト SS:リバーヒルソフト PS:アートディンク |
人数 | 1人 |
メディア | SFC:ロムカセット SS、PS:CD-ROM1枚 |
発売日 | SFC:1995年10月6日 SS:1996年12月13日 PS:1997年9月25日 |
価格 | SFC:11,400円 SS:5,800円 PS:5,800円(廉価版:2,800円) |
『タクティクスオウガ』(Tactics Ogre: Let Us Cling Together)は、1995年10月6日に株式会社クエストから発売されたスーパーファミコン用シミュレーションRPG。同ジャンルの中でも今なお非常に高い評価を受けているゲームである。
1996年12月13日にセガサターン版(リバーヒルソフト)、1997年9月25日にプレイステーション版(アートディンク)が発売された。この際、セガサターン版では主要キャラクターに声が当てられたが、プレイステーション版には音声は収録されなかった。プレイステーション版は中断ファイルでセーブした箇所から何回でも再開出来ることから、連戦のマップ(特に死者の宮殿)は攻略し易くなっている。ゲーム中のBGMはPSの内蔵音源で再生している為に原曲と雰囲気が異なり、スーパーファミコン版からのプレイヤーには概ね不評である。
開発代表・企画・シナリオは、のちにスクウェア(現 スクウェア・エニックス)にてファイナルファンタジーXIIやファイナルファンタジータクティクス・同アドバンス、ベイグラントストーリーを手がける松野泰己。
目次 |
[編集] ゲーム概要
「オウガ」の名を冠したシリーズとして、伝説のオウガバトルに続く二作目として発売された作品だが、オウガバトルサーガ全体としては Episode I~VIII までの構想があり、本作は Episode VII に位置づけられている。
本作では、架空の世界ゼテギネアにおけるヴァレリア諸島での戦乱が、島の少数民族ウォルスタ人の少年の視点から描かれる。ウォルスタ、ガルガスタン、バクラムの民族紛争に、島外の大国ローディスやゼノビアが介入すると言うストーリーは、ユーゴスラビア紛争を始めとする現実に起こった各地の民族紛争をモデルとしている。
このような重厚さを持つテーマを描ききるためか、マルチストーリー・マルチエンディングを採用しており、重要な局面での選択や特定のキャラクターの生死などで物語に変化が起こる。
ゲームは主人公デニムと彼の率いる部隊を操作し、舞台となるヴァレリア諸島が描かれたマクロマップに配された各拠点を移動し、各地で発生する戦闘イベントなどをクリアすることで進行する。戦闘イベントマップは当時としては画期的な3Dオブジェクトを配置する形で描かれ、それに従う形で「高さ・ユニットの向き」の概念も導入している。低い場所から高い場所には攻撃が届きにくかったり、高台から低地へ矢を撃つと射程が伸びたり、ユニットの背後から攻撃すると命中率がアップしたり…などと戦術にダイレクトな影響を与えるため、戦闘に投入するユニットの選択・運用も奥深いものとなっている。
他にも後述する「ウェイトターン・システム」の採用、多種多様なクラスの存在に加え、ヘルプ機能・チュートリアル機能の充実も図られ、初心者から熟練者まで幅広い層に考慮したシステム的にも完成度の高い作品として評価は高い。
その一方で、ほとんどの場所で無制限に行える「トレーニング」システムを活用することでゲーム序盤から上限までレベルを上げられてしまう事や、反撃を受けることなく遠距離から一方的に攻撃できてしまう弓矢の使い易さがゲームバランスを崩しているとの批判も根強い。ただ、いずれもプレーヤーの自己裁量によって使う・使わないの判断を下せるためゲームそのものの致命的なバランス崩壊に至っているとは言い難く、逆に積極的に活用することで初心者プレーヤーが楽にストーリー展開を追えると言うメリットに転ずるのではと言う意見もある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
オウガバトルサーガ 第7章 Let Us Cling Together (手をとりあって)
- プロローグ
海洋貿易の中継点として栄えていたヴァレリア島。かつてこのヴァレリアを統治していた先王ドルガルアが逝去し、彼の後継を巡ってヴァレリアは内乱状態に陥る。ヴァレリア島内はそれぞれ島南部を勢力圏に置く少数民族のウォルスタ人、西部に覇を唱えるガルガスタン人、北部を治めるバクラム人と三民族が派閥を形成し、覇権を巡っての内紛が続いていた。
そんな中、覇権争いに痺れを切らしたバクラム陣営は島外の大国、ローディス教国の軍隊である『暗黒騎士団』に援軍を要請し、島内での影響力を強めることに成功する。際どく保たれていた三民族間のパワーバランスはこれにより崩れ、ウォルスタ人である主人公の住む港町ゴリアテにも暗黒騎士団が進軍し、主人公の父親はある理由のため暗黒騎士団に連行されてしまう。
バクラム陣営は暗黒騎士団の力を借りて島の半分を掌中に収め、バクラム・ヴァレリア国の建国に成功。一方で島内で多数派を占めるガルガスタン陣営はバクラム陣営に抵抗を続けると共に、少数派であるウォルスタ陣営に宣戦布告。ウォルスタの指導者であるロンウェー公爵を捕縛することに成功する。
- 第一章 僕にその手を汚せというのか
暗黒騎士団の団長である「ランスロット」が港町ゴリアテを訪れるという情報を聞きつけた主人公デニムとその姉カチュア、デニムの親友のヴァイス達は、彼らを待ち伏せし、暗殺するという計画を立てる。しかし暗殺しようとした相手は同名の別人であると判明。彼らはゼノビア国から来た騎士、ランスロット・ハミルトンたちだった。成り行きからランスロット達の助力を得て、デニムたちはロンウェー公爵の救出およびアルモリカ城の奪還に成功する。
ウォルスタ人の解放を目論むロンウェー公爵は、デニム達に指令を出し、クリザローの町にて暗黒魔法によって監禁された騎士レオナールを救い出させてから、フィダック城に駐留する暗黒騎士団に休戦協定を取り付けることに成功する。そしてアルモリカ城に戻ってきたデニム達が次に指令されたことは、ガルガスタン領内にあるバルマムッサのウォルスタ人強制収容所に向かい、およそ5000名のウォルスタ人を武装蜂起させることだった。しかしバルマムッサの街に収容された人々は「現状維持」を掲げてそれを拒否した。だが、本当のロンウェー公爵の目的は「収容されたウォルスタ人を全員虐殺。ガルガスタン人にその濡れ衣を着せ、ガルガスタンの混乱を招くとともにウォルスタ人の結束と指揮を高める」というものだった。
後続隊を率いるレオナールにそのことを知らされ、デニムは「虐殺に荷担する」「荷担せず、ウォルスタ解放軍から脱退する」という大きな選択を迫られることになる。この選択肢で、主人公のアライメントと第二章以降のストーリーが大きく変化する。また、ヴァイスはデニムが選ばなかった選択を取り、デニム達と袂を分かつ。
虐殺に荷担した場合→Lルート
荷担しなかった場合→Cルート
- 第二章(Lルート) 誰も僕を責めることはできない
バルマムッサの悲劇を受けて蜂起したウォルスタ陣営ではあったが、上層部には徐々に亀裂が入り始めていた。 上層部の実情を知らないデニムは、おとりとなって行動し、結果、港町アシュトンを占拠する。しかし、占拠した先で襲撃してきた「ネオ・ウォルスタ解放軍」所属の弓使いのアロセールから「公爵の軍勢が僅差で負けた」という情報を聞かされる。急遽アルモリカへ戻った主人公は、ロンウェー公爵の軍勢が大きく消耗していることを知る。焦った公爵は主人公に暗黒騎士団への援軍要請を依頼。激昂したレオナールは公爵に反論するが、小心者扱いされ、その場から退室させられる。
しかし暗黒騎士団と接触する前に、古都ライムにて騎士レオナールから公爵暗殺の計画を持ちかけられ、これを実行することが決まる。その夜ライムにて「ネオ・ウォルスタ解放軍」を設立したヴァイスと遭遇してしまう。ヴァイスは聖騎士ランスロットに助力を求めるだけのつもりだったため戦闘をするつもりは無かったが、アロセールが攻撃を仕掛けたことによってデニム達とネオ・ウォルスタ解放軍と戦闘が始まる。戦闘の最中ヴァイスは、デニムに民を道具として使おうとする者達が本当の敵だと説いたが、デニムはそれをきれい事としてあしらってしまう。
戦闘後、古都ライムで何かさわぎが起きていることにヴァイスが気づく。実は、バクラム軍が南下作戦を開始、その対象が古都ライムだった。駐屯していたランスロット達と暗黒騎士バルバス率いるテンプルナイト達との戦いが始まる。ヴァイスは「次に会う時は敵同士だ。また会おう」と言い残しその場を去った。
謀反を起こしアルモリカに戻ったデニム達は、城内にてレオナールに公爵を殺害したと報告される。直後レオナールに「デニムが謀反や公爵殺害の罪を着て死ぬことによって解放軍はまとまる」と告げられたが、現れたヴァイスに約束を思い出せと言われ戦闘を開始、レオナールを殺害。しかし彼は死ぬ間際に「私かデニムのどちらが死んでも解放軍は結束が強まるはずだし、これでネオ・ウォルスタ解放軍も仲間にできるだろう。全ては私の謀ったことだと皆に告げるといい」と言い残し死亡した。
- 第二章(Cルート) 思い通りにいかないのが世の中なんて割り切りたくないから
バルマムッサの悲劇によりウォルスタ陣営はより結束、ガルガスタン陣営は穏健派と強硬派に分裂して混乱を来す。物理的戦力の差からウォルスタ陣営に不利と思われた戦局は一気にウォルスタへとその形勢が傾きはじめ、ロンウェー公爵の計略はひとまず成功を収めることとなる。しかし主人公たちはこの計略に反対してウォルスタ解放軍と、そしてヴァイスとも袂を分かつ。主人公たちはこの計略の首謀者として解放軍から濡れ衣を着せられ、賞金首として追われる身となった。 賞金稼ぎや解放軍の追跡の手から逃れつつ、主人公たちは聖騎士ランスロットの助力を乞うためタインマウスの丘へと向かう。しかしそれは解放軍の仕組んだ罠だった。罠をどうにか切り抜けクリザローの街へと逃れる主人公は、そこで「ヴァレリア解放戦線」に所属する騎士フォルカスを、クァドリガ砦で魔道士バイアンを救出。フォルカス達は主人公たちの海への脱出を持ちかけ、その見返りに解放戦線の仲間の救出を依頼する。時を同じくしてガルガスタン王国内部では、抗争の末にバルバトス枢機卿の処刑が敢行される。
- 第三章(Lルート) 欺き欺かれて
- 第三章(Nルート) すくいきれないもの
- 第三章(Cルート) 駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは犬と豚
- 第四章(全ルート) 手をとりあって
[編集] 主要登場人物と出演キャスト
[編集] メインキャラクター
- デニム・パウエル (C.V.佐々木望)
- 主人公(ファーストネーム『デニム』は変更可能)。ウォルスタ人。カチュア、ヴァイスと共にゲリラ活動を行っている。
- アルモリカ城に幽閉されているロンウェー公爵の救出の功により「ゴリアテの若き英雄」とウォルスタ陣営から担ぎ上げられ、ヴァレリアを巡る様々な勢力と関わっていくことになる。
- 自らをウォルスタ人であると思って生きてきたが、ストーリー後半でバクラム人であることが判明する。
- 本名はデニム・モウンであり、司祭ブランタ・モウンの甥にあたる。
- カチュア・パウエル (C.V.冬馬由美)
- デニムの姉。ウォルスタ人。博愛主義的な発言をするが、実はデニムが戦争に参加することを嫌っているだけであって、本質的な博愛主義者ではない。
- 弟デニムを溺愛しており、デニムと一緒にいたいがためにゲリラ活動に参加している。
- その独特のキャラクター性は好みが大きく分かれ、毛嫌いするプレイヤーも多い。
- ヴァイス・ボゼッグ (C.V.関俊彦)
- デニムの親友。ウォルスタ人。ウォルスタ人が長く虐げられてきたことに対して強い反感を持っている。
- ゲリラ活動に積極的であり、戦争を嫌うカチュアに苛立ちを見せることが多い。
- ある行動の是非を巡ってデニムと対立、袂を分かつこととなる。デニムの取る行動次第で、彼の辿る運命は全く違ったものになる。
[編集] ゼノビア王国
- ランスロット・ハミルトン(聖騎士ランスロット) (C.V.子安武人)
- 元新生ゼノビア王国聖騎士団団長。シャロームの都市バルナ出身のゼノビア人。かつてハイランドの支配から大陸を救った英雄の一人。国家の権威に関わるとある不祥事を起こしてしまったため、カノープスらと共にゼノビアを追放され、ヴァレリア島にやって来た。亡くなった妻の形見のオルゴールを肌身離さず持っており、デニムに生きる為に戦う事の大切さを教える。古都ライムでバクラム軍の襲撃に巻き込まれ、その最中に部隊を指揮していたバルバスと遭遇し、対戦。その後捕まってしまいハイム城の地下牢に監禁される。
- カノープス・ウォルフ(風使いカノープス) (C.V.井上和彦)
- 元新生ゼノビア王国魔獣軍団団長。ランスロットの仲間。シャロームの都市ペシャワール出身のゼノビア人。バルタンと呼ばれる有翼人種で、人間の3倍も長生きをする。年齢は48歳(登場時)だが、外見は10代の青年。鳥と呼ばれるのを何よりも嫌う。バーニシア城のバルバスとの戦闘シーンにおいて、ランスロットは舎弟だと公言する。
- ウォーレン・ムーン(占星術師ウォーレン) (C.V.堀内賢雄)
- 元新生ゼノビア王国魔法団団長。出身地は不明のゼノビア人。ランスロットたちに連座しヴァレリア島にやって来た占星術師。ヴァレリア島の紛争に関する出来事や噂話、登場人物を事細かに分類及び要約したウォーレン・レポートを作成している。古都ライムでのバクラム軍の襲撃により負傷し、意識不明のままアルモリカ城へ運ばれる。
- ミルディン・ウォルホーン(聖騎士ミルディン) (C.V.相沢正輝)
- 元新生ゼノビア王国聖騎士団所属。ダルムードの都市コンシュ出身のゼノビア人。団長に従い、共にゼノビアから追放される。優男で物腰が穏やかなので女性からの支持が厚い。バーニシア城のバルバスとの掛け合いから、意外に毒舌だと判明する。
- ギルダス・W・バーン(聖騎士ギルダス) (C.V.那波一寿)
- 元新生ゼノビア王国聖騎士団所属。ハイランドの上都ザナドュ出身のゼノビア人。団長に従い、共にゼノビアから追放される。酒と女をこよなく愛する好漢。カノープスとは犬猿の仲で、事あるごとに言い争いをしている。ハミルトンらと共に古都ライムでバクラム軍の襲撃に巻き込まれ、その際に部隊を指揮していたマルティムと対峙し、タイマンで勝負するもマルティムの必殺技フローヴェノムを食らい敗北。Nルートではその際に死亡してしまうがニバスに発見され、その後ニバスの手によりデスナイトととして復活。だが不完全な術により自我が失われてしまったために凶暴なゾンビと化し、デニム達の前に立ちはだかる。一部ではミドルネームのWは「ウィンザルフ」と解釈されているが、詳細は不明。
- デネブ・ローブ(魔女デネブ) (C.V.金月真美)
- カボチャが大好きな元新生ゼノビア王国魔法団所属の美しい魔女。出身地は不明のゼノビア人。新たな魔導研究に必要な資金を集めるため、今回はヴァレリア島の各地でショップの店先を借りて商いをしている。また、特殊クラスのパンプキンヘッドは此処でしか雇う事が出来ない。ランスロットらとは旧知の仲で、カノープスのことを「カノぷ~」と呼んでいる所からも、彼女の性格が表れている。見かけはうら若い美女だが、転生の秘術?を使って若さを保ってるため実年齢は不明。(本人は否定しているが…)本編ではその事をカノープスに皮肉られるエピソードがある。
- フィクス・トリシュトラム・ゼノビア(聖王トリスタン)
- 新生ゼノビア王国国王。かつてハミルトンらと共に反乱軍に参加し、ゼテギネア大陸を支配していた神聖ゼテギネア帝国を倒し新生ゼノビア王国を建国した立役者の一人。革命終了後に国王に即位し、厚い人望と優れた政治力により民衆からの支持を集める。後にネオジオポケットで発売された伝説のオウガバトル外伝 ゼノビアの皇子の主人公である。
[編集] ウォルスタ陣営
- ジュダ・ロンウェー (ロンウェー公爵)(C.V.有本欽隆)
- ウォルスタ民族の指導者。ウォルスタ人。そのカリスマ性から「ウォルスタの虎」の異名を持つ。
- レオナール・レシ・リモン(騎士レオナール) (C.V.堀内賢雄)
- アルモリカ騎士団の団長。常に冷静沈着で、ストーリーにも大きく関わってくる人物。
- アロセール・ダーニャ (C.V佐々木るん)
- レオナールの恋人であり、優秀なアーチャー。バルマムッサの人達の仇を討つため、デニムの首を狙う。
- ドナルト・プレザンス(プレザンス神父)
- 身寄りのない孤児達と暮らしていたが、先の戦乱で教会を焼き払われ全てを失う。ガルガスタン陣営への復讐に命をささげる男。
- ザパン・イリューダス(傭兵ザパン)
- 金のためなら母親でさえも敵に売ると噂される男。派手にやりすぎたためガルガスタンに賞金をかけられた。
- デニムの進路で彼のストーリーへの関わり方も大きく変わってくる。
- プランシー・パウエル(プランシー神父)
- デニム、カチュアの父親。物語冒頭で行方不明になる。
- ロデリック・デズモーリア
- 旧ブリガンテス国の王。ウォルスタ人。ドルガルアとはヴァレリア統一戦争で共に戦った戦友という間柄だったが、最後には敵となり敗北。その後幽閉中に死亡した。統一戦争では「禁呪」と呼ばれる、自然の摂理さえ捻じ曲げる強大な力を持つ呪文を何度も使用した。その影響でかつて緑豊かであったブリガニア平原は今ではブリザードが吹き荒ぶ極寒の地と化してしまったという。
- 死者の宮殿を幽体として彷徨っており、運よく会う事ができればデニム達にブリガンテスに伝わる「10の必殺技」を伝授してくれる。
[編集] ガルガスタン陣営
- レーウンダ・バルバトス(バルバトス枢機卿)
- ガルガスタン陣営の指導者。ガルガスタン人。非常に冷酷な性格で、民族浄化政策としてヴァレリア島内でも最も少数派のウォルスタ人を虐げている。その残忍なやり方にガルガスタン内部からも非難の声が上がったが、それすらも粛清の対象としている。
- ザエボス・ローゼンバッハ(騎士ザエボス)
- ガルガスタン騎士団団長。ガルガスタン人。バルバトスの思想に賛同し、ウォルスタ人の虐殺・反体制派の粛清などに積極的に関わっている。Cルートでデニムと対峙した際、公然と彼を偽善者と罵ったセリフは有名である。
- ガンプ・バックスタイン(我執のガンプ)
- ガルガスタン軍のビーストテイマー。ガルガスタン人。周りの人間にはあまりに野卑な行動・言動をとり、唯一魔獣だけには心を許している。初めてデニムと戦った際は少数ながら人間ユニットを引き連れていたが、それ以降の戦闘では彼の性格ゆえかアタックチームは全て魔獣と亜人間で編成されている。尚、ある条件をクリアすれば最強の銃アッサルトと共に彼を仲間にする事が出来る。また、その際は固有クラス『ビーストマスター』になっている。
- ニバス・オブデロード(屍術師ニバス)
- ガルガスタン軍のネクロマンサー。出身地、実年齢共に不明。ガルガスタン占領時のアルモリカ地方監督官となるがヴァレリア島の民族紛争には全く興味が無いらしく、労力と時間の全てを不老不死の研究に費やしている為、人前に姿を現すのは稀だった。彼の知識は奥深く高名な賢者にも匹敵するが、自己の研究の為に自然の摂理をねじ曲げ死者の魂を弄ぶ等、その本質は邪悪そのものと云える。物語中盤以降は、死者の宮殿で研究の熟成を図っていた。Nルートにおいてはストーリーに非常に深く関わってくる人物である。そのため、本来Nルートの意味は「ニュートラルルート」だが、プレイヤー達は冗談と皮肉の意味でしばしば「ニバスルート」と呼ぶことも。
- ジュヌーン・アパタイザ(竜騎兵ジュヌーン)
- 元々はバルバトスの元で「民族浄化」政策の為に働いていたが、同僚に無防備な村をゲリラ基地と騙され住民の虐殺を行ったことを悔い反体制派となる。そのため「民族浄化」推進派に捕らえられる。Lルートでストーリーに関わってくる人物。
- オクシオーヌ・ラヴィン(竜使いオクシオーヌ)
- バルバトスに反発したために粛清の対象となり、全住民虐殺の憂き目にあった竜使いの村バスクの唯一の生き残り。虐殺の指揮を執ったジュヌーンを仇として狙っている。Lルートでストーリーに関わってくる人物。
- オリアス・オブデロード(僧侶オリアス)
- ガルガスタン軍のネクロマンサー、ニバスの娘。不老不死の研究に没頭し、命を軽んじる父に疑問を感じて僧侶となる。後に兄デボルドまでも研究の実験材料として使われたことを知り、父との決別、対立を決意する。兄と供に父を探し、各地を放浪していた。Nルートでストーリーに関わってくる人物。
- デボルド・オブデロード(騎士デボルド)
- ガルガスタン軍のネクロマンサー、ニバスの息子。バルバトス枢機卿に反抗したため粛清されるが、父ニバスの屍術の実験により蘇る。しかしながら、術が不完全なものであったために肉体は完全に復元できたが、魂の再生に失敗する。その為、記憶に関しては妹オリアスを認識できる以外のことを除き全てを失う。Nルートでストーリーに関わってくる人物。
[編集] バクラム陣営
- システィーナ・フォリナー(風のシスティーナ) (C.V.岡本麻弥)
- 島内でも大きな影響力を持つフィラーハ教団の要人の娘。フォリナー姉妹の三女。ある事をきっかけに教団を離れ、姉のセリエと共に「ヴァレリア解放戦線」を結成。ゲリラ活動に従事する。しかし、苛烈な手段をとろうとするセリエに反感を抱き戦線を離れた。
- セリエ・フォリナー (炎のセリエ) (C.V.佐々木るん)
- システィーナの姉でフォリナー姉妹の長女。彼女と共に教団を離れた後、武力による戦争終結を目的とした「ヴァレリア解放戦線」を結成しその指導者となる。全面戦争の誘発による紛争の解決を求め奔走する。Lルートでは仲間にならない。
- シェリー・フォリナー(大地のシェリー) (C.V.金月真美)
- フォリナー四姉妹の次女。彼女も教団を離れるがバクラム軍に帰順、優秀な魔術師としてある任務に当たっている。
- オリビア・フォリナー(水のオリビア) (C.V.大沢つむぎ)
- フォリナー四姉妹の末妹。姉たちが教団を離れる中唯一残り、教団の団結に奔走する。四姉妹の中で唯一、またどのようにストーリーを進めても仲間にすることができる。
- モルーバ・フォリナー(大神官モルーバ)
- 上記フォリナー四姉妹の父親。ドルガルア王に時代にはヴァレリア王国の国教フィラーハ教の大神官として活躍するが、王の死後、ブランタとの権力闘争に敗れ、大神官の地位を剥奪されたことから失意の元に王都ハイムを去る。デニムら解放軍がバクラムに攻め込もうとした時期に、解放軍内部でフィラーハ教徒による反乱が発生したことから、解放軍内部のフィラーハ教徒の統率を取るためと、フィラーハ教内部の反ブランタ派の取り込みの目的から、フィラーハ教の権威として解放軍に協力を求められ承諾することになる。
- フォルカス・リダ・レンデ(騎士フォルカス)
- ヴァレリア解放戦線に所属する騎士。セリエとシスティーナが仲違いした際、システィーナについてセリエの元から去った。
- バイアン・ローゼン・オーン(魔術師バイアン)
- ヴァレリア解放戦線に所属する魔術師。フォルカス同様、システィーナについて解放戦線を離れる。
- ブランタ・モウン(司祭ブランタ) (C.V.村松康雄)
- フィラーハ教の現最高責任者にしてバクラム陣営の指導者。島外よりローディス教国の支援を得てバクラム・ヴァレリア国を建国、島内全域の支配を目論む。
- マナフロア・ベフォンヌ (C.V.網川順子)
- ベルナータ王妃の侍女でカチュアの実母。その子供のことでベルナータにより放逐され、カチュアを出産した際そのまま衰弱死した。
- ドルガルア・オヴェリス・ヴァレリア(覇王ドルガルア)
- 旧ヴァレリア王国の国王。多くの小国が乱立し、混沌としていたヴァレリアの地を類稀なる頭脳と厚い人望で統一した。その後国王として認められ、「民族融和」政策を打ち出した。島民からは名君として現在でも称えれている。死後、後継者が不在の為ウォルスタ・ガルガスタン・バクラム三民族間に争いが勃発、ヴァレリアは後に「ハイム戦役」と呼ばれる内乱に突入した。
- ベルナータ・エルテナハ・オヴェリス(ベルナータ王妃)
- ドルガルア王の妃。ドルガルアがヴァレリアを統一し王となった暁に、上級貴族の名門・エルテナハ家から迎え入れた。王との間に王子を一人授かるも不慮の事故により失ってしまう。その後病床に臥すようになり、王子の後を追うかの様にこの世を去る。享年30歳。
- ファルファデ・ゲブ・レスモアリア(毒使いファルファデ)
- バクラム軍極秘探索隊所属のヴェネフィック。司祭ブランタの命を受け死者の宮殿で竜言語の魔導書を探索中、地下一階でデニム率いる解放軍と戦闘になる。なお、『毒使いなのに毒の床でダメージを受ける』などとネタにされることがしばしばあるが、毒使いだからといって毒を飲んで修行しているわけではないので、何らおかしなことではない。
- ヴェパール・ダブラン(白魔導士ヴェパール)
- バクラム軍極秘探索隊所属のシーアルジスト。行方知れずとなったシェリーに代わり、死者の宮殿にて禁呪探索の任に就いていたが、地下二十五階で解放軍と戦闘になる。禁呪よりも貴重な秘宝『ファイアクレスト』の秘密を掴みかけていた。
[編集] ローディス教国
- ランスロット・タルタロス(暗黒騎士ランスロット) (C.V.速水奨)
- ローディス教国教皇サルディアン直属の騎士団である暗黒騎士団「ロスローリアン」団長。ローディス人。教皇の片腕的存在と言われる。また、ロスローリアンはローディス教国にある16の騎士団の中でも最強と謳われる。ある情報を握るとされる神父を拉致するため、デニム達の住む港町ゴリアテを襲撃する。隻眼であるのは過去にランスロット・ハミルトンと戦った際右目の視力を奪われたためらしいが、詳しいことは劇中では語られない。後にゲームボーイアドバンスで発売されたタクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodisの主人公である。
- バールゼフォン・ヴァン・ラームズ(暗黒騎士バールゼフォン) (C.V.立木文彦)
- ロスローリアンのナンバー2。ローディス人。神都ガリウス出身。ローディスの武門の名家ラームズ家の現当主。タルタロスが最も信頼を置く人物で、騎士団を土台から支える。ローディス本国の元老院とのパイプ役も果たす。ハボリムの実兄。
- ヴォラック・ウィンザルフ(暗黒騎士ヴォラック) (C.V.八戸優)
- ロスローリアン所属。人種、出身地不明。タルタロスからはバールゼフォンに次ぐ腹心の部下として信頼を置かれてはいるが、騎士団に入団した経緯や自身の軍歴などは全く不明。ちなみにファーストネームの「ウィンザルフ」は、ヒカシュー大将軍や、その娘でありゼノビア国王トリスタンの妃となった聖騎士ラウニィー(両名とも伝説のオウガバトルに登場)を輩出したハイランドの武門の名家と同じものだが、その一族と関係があるのかどうかは不明。
- マルティム・ノウマス(暗黒騎士マルティム)
- ロスローリアン所属。神都ガリウス出身のローディス人。「手を汚さずに」をモットーに生きる。頼りなさそうな外見でいつも軽口を叩いているが、実際はそれらからは想像出来ないような狡猾さと残忍さを持ち合わせており、「羊の皮を被った狼」と称される。タイマンでギルダスを破るほどの力を持っている。
- バルバス・ダド・グース(暗黒騎士バルバス)
- ロスローリアン所属。ローディスの辺境ボウマス出身のローディス人。過去に自分の上官を殴り殺したことで裁判に掛けられ処刑されそうになったがタルタロスに助けられる。残忍さと凶暴さが取り柄の巨漢である。かなり高い城壁から飛び降りても全く平気、銃の威力を敵に見せびらかすのにわざと部下を殺しうっかり自軍の戦力を減らす、「騎士は剣で戦えということだな!」などと言いながらハンマーで戦う…などツッコミどころが多い為、ネタにされやすいキャラである。
- オズ・モー・グラシャス(暗黒騎士オズ)
- ロスローリアン所属。神都ガリウス出身のローディス人。名門・ザナム士官学校を首席で卒業したエリート。ガナン光師団の三個連隊の長を3年間務めた後、ガリウス魔導院の強い意向でロスローリアンに配属されることになった。サディスティックな性格の持ち主である。かなりのシスコン。
- オズマ・モー・グラシャス(暗黒騎士オズマ)
- ロスローリアン所属。神都ガリウス出身のローディス人。ロスローリアンのテンプルコマンドの紅一点。オズとは二卵性双生児の姉弟という間柄。武術だけでなく魔導にも精通している魔法戦士である。また、唯一水地形に入ることができるキャラでもある。かなりのブラコン。
- アンドラス・ガフラヌ(暗黒騎士アンドラス)
- ロスローリアン所属。ローディスの辺境ニーマラン出身のローディス人。かつては隆盛を極めたニルダム王国の王家の末子。剣術よりも鍛え上げられた自らの肉体を武器にしての肉弾戦を好む。また、警戒と分析を怠らない戦略家でもある。自国を滅亡に追いやったローディスに対し深い憎しみを抱いているが、ローディスに力を貸せば残った民には手を出さないという盟約を交わし、自ら人質となり騎士団に身を置いている。
- ハボリム・ヴァン・ラームズ(剣聖ハボリム)
- 暗黒騎士バールゼフォンの弟で、「剣聖」と呼ばれる盲目の剣士。暗黒騎士団を弱体化させるために、父ヴォグラスにより兄と共に暗黒騎士団にスパイとして潜り込んだが、バールゼフォンが暗黒騎士団に寝返ってヴォグラスを殺害し、その後教皇派に協力的ではなかった母親も毒殺。その濡れ衣を着せられたハボリムは両目を潰された挙句、ローディス国外へ追放される。仇である兄を討つためにヴァレリア島を訪れている。
- デニム達と初めて対面した時は、ハボリム・ヴァンダムという偽名を使用する。ゲーマー間では「ハボリム先生」や「ペトロクラウダー(ペトロクラウドを装備させると非常に強力なため)」などとも呼ばれる。
- ヴォグラス・ヴァン・ラームズ(ヴォグラス准将)
- バールゼフォンとハボリムの父で5つの騎士団を従えるVIP。教皇派の権力が巨大になりすぎることを危惧し、ロスローリアンの権力を減らそうと画策するが、スパイとして潜り込ませたはずの実の息子バールゼフォンに殺害される。ハボリムの回想シーンでのみ登場する故人。
[編集] システム
この作品で特徴的なのは、「ウェイトターンシステム」と呼ばれるシステムである。
このシステムは、自軍→敵軍→自軍…といった流れではなく、各ユニットが持つ「ウェイト」という数値をすべて消費した順番に行動するものである。これによりプレイヤーは行動するユニットの順番を意識して戦略を立てなければならない。
ウェイトの基本値は素早さで決定され、素早いユニットほどウェイトが少なくなる。また、クラス固有の修正値や装備品の重量などにも影響を受ける。特に装備品の重量の影響は著しく、装備品の付け方で自軍ユニットの行動の順番をある程度操作する事もできる。
[編集] クラスリスト
キャラクタは一般ユニット(各都市で雇用、あるいは戦闘中に説得するなどして仲間になる固有名のないユニット)と固定ユニット(固有の名前、顔、バックストーリーを持つユニット)に分類され、固定ユニットの中には専用のクラスを持つ者も存在する。
またキャラクタは原則としてLaw(秩序)、Chaos(混沌)、Neutral(中立)という3種類いずれかのアライメントを持ち、このアラインメントによってチェンジできるクラスが制限される。
デミヒューマンユニット、Lサイズユニットはクラスチェンジできないが、Lサイズユニットであるドラゴンは例外としてクラスチェンジすることができる。
以下のリストは、ゲーム内登場クラスの一覧。
[編集] 味方・汎用クラス
[編集] 男性
- ソルジャー - 得意武器:なし
- 男性ユニットの基本クラス。雇用した男性ユニットは必ずこのクラスから始まる。
- ナイト - 得意武器:剣
- いわゆる騎士。ソルジャーよりも攻撃力、防御力に優れるが、やや遅い。クラスチェンジできるアラインメントはN,L。
- バーサーカー - 得意武器:斧
- 狂戦士。ヒゲを生やした海賊風の容貌をしている。ナイトよりも防御力に優れるが、素早さが低く器用さでナイトに劣る。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- ニンジャ - 得意武器:爪 能力:ダブルアタック、攻撃魔法行使、手裏剣、3段昇4段降、水上移動
- ウィザード - 得意武器:なし 能力:攻撃魔法行使
- 攻撃力、防御力ではソルジャーよりも劣るが、多くの攻撃魔法を操ることができる典型的な魔術師クラス。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- ビーストテイマー - 得意武器:ムチ 能力:操獣効果
- 周囲のLサイズユニット(ドラゴン、ゴーレムを除く)の能力を上昇させる能力を持つクラス。防御力に優れHPの伸びがよい。クラスチェンジできるアラインメントはN,L,C。
- エクソシスト - 得意武器:なし 能力:神聖魔法行使
- 神聖魔法を操り、男性クラスでは唯一、神聖魔法の対アンデッド用魔法「イクソシズム」を使用することができるユニット。クラスチェンジできるアラインメントはL。
- ソードマスター - 得意武器:剣 能力:補助魔法行使、ダブルアタック、指弾
- 侍風の格好をした剣の道に生きるエキスパート。ニンジャ同様、ダブルアタックを行使可能だが実際は打たれ強くない為、直接攻撃の際は高いリスクを伴う。AGI、DEXの高さを活かし補助魔法を行使する事で真価を発揮するクラスと云える。クラスチェンジできるアラインメントはL。
- ハボリムは盲目のためスペシャル攻撃「邪眼」は無効となる。また彼は他のクラスにクラスチェンジすることは出来ない。
- ドラグーン - 得意武器:剣 能力:攻撃魔法行使、竜殺・対竜効果
- ドラゴン系種族(リザードマン含む)に対して攻撃防御面において特化しているクラス。一部の攻撃魔法を使うこともできるが、AGI(敏捷性)が極めて低い。クラスチェンジできるアラインメントはN。
- テラーナイト - 得意武器:斧 能力:恐怖効果
- 多くの者を殺し、彼らの怨念を背負った戦士。その怨念の力か、周囲の敵ユニットの能力を下げることができるクラス。クラスチェンジできるアラインメントはC、殺害人数(実戦で敵を倒した人数。SFCとSS版ではマスクパラメーター、PS版では見る事が可能)30人以上。
- ウォーロック - 得意武器:なし 能力:補助魔法行使、竜言語魔法行使、操人形効果
- 学者を表すクラスで、補助魔法を得意とする。また人形使いでもあり、周囲のゴーレムの能力を上げる能力も持つ。一般クラスでは唯一、竜言語魔法を行使することが出来る。クラスチェンジできるアラインメントはN、L。
- ガンナー - 得意武器:銃
[編集] 女性
- アマゾネス - 得意武器:なし
- 女性ユニットの基本クラス。雇用した女性ユニットは必ずこのクラスから始まる。
- アーチャー - 得意武器:弓
- 弓矢の扱いに長けたクラスで、素早さと器用さが高い。高低差の概念、反撃を受けない等、本作において弓と云う武器が元々強力な為、♀系クラスの内でも随一の強さと云える。また防御力の伸びも良いので、他のクラスへの修行用としても重宝する。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- クレリック - 得意武器:なし 能力:神聖魔法行使
- 神聖魔法のうち特に回復系の魔法を得意とするクラス。一定の範囲内のユニットを回復できる「ヒーリングプラス」を使うことができる。クラスチェンジできるアラインメントはN,L、殺害人数5人以下。
- ウィッチ - 得意武器:なし 能力:補助魔法行使
- 攻撃魔法は扱えないが、補助魔法の扱いに長けたクラス。使いようによっては最強のユニットになりうる。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- ヴァルキリー - 得意武器:槍 能力:攻撃魔法行使
- ナイトの女性版といえるクラス。それに加えこちらの場合は一部の攻撃魔法を使う事が可能である。クラスチェンジできるアラインメントはN,L。
- ドラゴンテイマー - 得意武器:剣 能力:攻撃魔法行使、操竜効果
- 周囲のドラゴンの能力を上げる能力を持つクラス。また、一部の攻撃魔法を使うこともできる。得意武器は剣であるが、防御力の成長率が極端に低いため直接攻撃ユニットとして使う事は難しいと思われる。クラスチェンジできるアラインメントはN,L,C。
- プリースト - 得意武器:なし 能力:神聖魔法行使
- 神聖魔法を得意とし、回復魔法に加え簡単な神聖系攻撃魔法と「リザレクション」「ヒーリングオール」を使うことができるクラス。ただし、代わりに「ヒーリングプラス」を使用できないので回復に関してはクレリックが優秀な場合もある。クラスチェンジできるアラインメントはL、殺害人数10人以下。
- セイレーン - 得意武器:扇 能力:攻撃魔法行使
- 攻撃魔法を得意とする女性版ウィザード。ウィザードよりやや魔力が高い。クラスチェンジできるアラインメントはN,L。
[編集] デミヒューマン・魔族
- ホークマン - 得意武器:斧
- 野蛮で粗暴な有翼人。カノープスの専用クラスである「バルタン」とは明確に区別される。
- 背中の翼で地形の影響を受けず飛行移動出来る為、得意武器の斧より、弓との相性が良いユニット。遊撃が得意なので、デミヒューマン系としては、かなり使える方。しかし、あまり打たれ強くないので接近戦には不向きと云える。
- フェアリー - 得意武器:なし
- 小さな身体で愛嬌を振り撒く可愛らしい妖精。飛行+浮遊の移動能力を持ち、様々な特殊能力で味方を援護する。接近戦は得意としないが素早さが非常に優秀で、物理回避率が高いのも特徴。また、飛行能力の為、弓との相性も良い。
- グレムリン - 得意武器:なし
- 悪戯ばかりする小さくて醜い容貌の小悪魔。ゲーム内ではフェアリーと同格の存在で接近戦は得意としない。飛行+浮遊の移動能力を持ち、様々な特殊能力で敵を妨害する。フェアリーが神聖系特殊能力を得意とするのに対し、グレムリンは暗黒系特殊能力を得意とする。フェアリー同様防御力は無いに等しいが、素早さと攻撃力は非常に高い。また、基本的に説得でしか仲間にならない。
- ゴブリン - 得意武器:槌
- オウガの末裔といわれる鬼人。得意武器を持ち、移動力が6と云う以外は、ほぼ男女基本クラス(ソルジャー♂、アマゾネス♀)と能力成長率が同じと云う何とも微妙なユニット。当然、特殊能力も一切無いので説得によって仲間にするかどうかは完全に趣味の問題といえる。
- ゴーゴン - 得意武器:弓
- 頭部より無数の蛇が生え、蛇の下肢を持つおぞましい風貌のモンスター。見た者を石に変える「邪眼」を持つ。ただし、盾を持っている者や目の見えない者には効かず、ゴーゴンに正対しているユニットに対してのみ効果を発揮する。弓を得意とする数少ないユニットの為、説得して仲間にする事で即戦力となり得る。
- パンプキンヘッド - 得意武器:なし
- デネブによって「ガラスのカボチャ」を触媒として造られた人工生命体。カボチャ頭の異色ユニットで目標優先順位が高く、非常に狙われ易い。加えてVITの伸びも悪くないので囮としても最適である。成長すると「パンプキンボム」などの広範囲に及ぶ自爆技も習得する。ただ、毎回「リザレクション」でのフォローが必須になるので、扱いが非常に難しい所でもあるが、それを乗りこなせればかなり強いユニットとなり得る。また、デネブを仲間にした後は、雇用が出来なくなるので注意。
[編集] 屍人・転生
- スケルトン - 得意武器:槌 能力:死亡後に全快復活
- 肉弾戦を得意とするアンデッド。いわゆる骸骨剣士である。HPが0になってもしばらくすると復活を遂げる恐ろしいユニットだが、消滅系神聖魔法(「エクソシズム」「マジックミサイル」「ジハド」「スターティアラ」など)が命中すると肉体を失い消滅(即死)するという特質を持っている。また、目標優先順位が高く(狙われ易い)、意外とAGIも優秀なので最高の陽動ユニットとしての活躍が期待できる。
- 基本的に説得で仲間にする事が可能だが、暗黒系魔法「ネクロマンシー」で死亡したユニットを蘇生させる事でも仲間にできる。
- ゴースト - 得意武器:なし 能力:攻撃魔法行使、死亡後に全快復活
- 魔法攻撃を得意とするアンデッド。いわゆる幽霊である。移動属性が「ワープ+浮遊」という特殊な物で、かなり使い勝手が良い。また、防御修正も優秀で通常の物理攻撃が効き辛いのも特徴。なお、「ネクロマンシー」で蘇生の際、スケルトンとゴーストのどちらになるのかはランダムでは無く、死亡ユニットのSTRとINTの数値に依存する。スケルトン同様狙われやすく、消滅系神聖魔法に弱い。
- リッチ - 得意武器:なし 能力:全魔法行使
- 強い魔力を有した魔導士が死後、死者の指輪によって転生したクラス。神聖系・竜言語魔法以外の、全ての属性の攻撃魔法と補助魔法を使いこなす。防御修正がかなり優秀だが、スケルトンやゴーストとは違い、HPが0になると死亡する。
- パラメータ条件で転生可能なエンジェルナイトに比べ、「死者の指輪」の所持が転生の絶対条件のため、量産は難しい。ただ死者の宮殿深層部では説得が可能なリッチも存在する。
- MP114・INT162・MEN147の条件を満たし、「死者の指輪」を装備したウィザード・エクソシスト・ウォーロック・ウィッチ・セイレーンが死亡後に転生。転生後、触媒となった死者の指輪は消滅する。(エンジェルナイトと違い、条件を満たしていれば確実に転生)
- エンジェルナイト - 得意武器:槍 能力:神聖魔法行使、天使言語
- 清らかな心を持つ女性が死後に転生したクラス。通常の方法でこのクラスにクラスチェンジすることはできない。武器・神聖魔法の両方を扱え、飛行移動も備える。また、天使言語による特殊能力も使用できる。
- アラインメントLの♀ユニットの最終形態。全てのパラメーターが優秀でバランスが良い為、早い段階での転生に成功するとかなり強いユニットへと成長する。
- クラスチェンジ条件はMP92・STR135・VIT122・INT144・MEN119・AGI122・DEX124の条件を満たしたアラインメントLのアマゾネス、ヴァルキリー、ドラゴンテイマー、クレリック、プリースト、セイレーン、リッチ(♀)が死亡時にラックの数値分の確率で転生。なお、クラスがプリンセス、ハイプリースト、シャーマン、エンジェルナイト以外の顔をもつアラインメントLの固定ユニットも一旦転生すると元のクラスには戻れないので注意が必要。
[編集] 魔獣・人形(Lサイズ)
- ゴーレム
- 粘土でできた巨人。防御力が高いが魔法に弱くHPが低い。ウォーロックの周囲にいると能力が上昇する。
- オクトパス
- 巨大なタコ。陸上よりも水中にいる方が能力が上がる変わったクラス。ビーストテイマーの周囲にいると能力が上昇する。敵が水中にいる場合のみ使用できるスペシャル攻撃「メイルシュトロム」を持つ。
- グリフォン
- 翼を持つ巨大な魔獣。移動力が高いうえに飛行型で、風に関連した特殊能力を持っている。スペシャル攻撃「ウインドショット」を行使する事ができる。ビーストテイマーの周囲にいると能力が上昇する。
- コカトリス
- 「ペトロブレス」による石化を得意とする魔獣。翼も持つので空を飛ぶことができる。ビーストテイマーの周囲にいると能力が上昇する。
- サイクロプス
- 誘惑効果のある「トキシックブレス」を吐く魔獣。仲間になるLサイズユニットの中では唯一の軽歩タイプである。人の姿をしているが、知能が低いため武器や防具を装備する事はできない。ビーストテイマーの周囲にいると能力が上昇する。
[編集] 竜族(Lサイズ)
- リザードマン - 得意武器:槌
- レッドドラゴン
- 「火」の属性を持つドラゴンで、ドラゴンでは最も基本的なクラス。武具性能低下の効果を持つ「ファイアーブレス」を吐く。都市で雇用する際に、エレメントで「火」を選ぶとこのクラスになる。
- ブルードラゴン
- 「水」の属性を持つドラゴンで、ドラゴンでは最も基本的なクラス。眠りの追加効果がある「コールドブレス」を吐く。都市で雇用する際に、エレメントで「水」を選ぶとこのクラスになる。
- サンダードラゴン
- 「風」の属性を持つドラゴンで、ドラゴンでは最も基本的なクラス。マヒの追加効果を持つ「サンダーブレス」を吐く。都市で雇用する際に、エレメントで「風」を選ぶとこのクラスになる。
- アースドラゴン
- 「大地」の属性を持つドラゴンで、ドラゴンでは最も基本的なクラス。毒の追加効果を持つ「ポイズンブレス」を吐く。都市で雇用する際に、エレメントで「地」を選ぶとこのクラスになる。
- ホワイトドラゴン
- 聖なる属性を持つ白いドラゴン。使用するブレスはエレメントに準ずる。クラスチェンジできるアラインメントはN,L。
- ブラックドラゴン
- 邪悪な属性を持つ黒いドラゴン。誘惑効果のある「トキシックブレス」を吐く。クラスチェンジできるアラインメントはN,C、殺害人数30人以上。
- バハムート
- 聖なる竜である「ディバインドラゴン」の血を引くドラゴン。使用するブレスはエレメントに準ずる。クラスチェンジできるアラインメントはL。
- ティアマット
- 邪悪なる竜である「リュングウィ」の血を引くドラゴン。誘惑効果のある「トキシックブレス」を吐くほか、周囲のユニットの能力を下げる能力を持つ。クラスチェンジできるアラインメントはC、殺害人数40人以上。
- ヒドラ
- 三つの首を持つドラゴン。各エレメントに対応する4種類のブレスを全て吐くことができる。飼い慣らそうなどとは考えないほうがいいほど凶暴であるが説得することは可能である。
※以上の全てのドラゴンは、ドラゴンテイマーの周囲にいると能力が上昇する。
[編集] 専用クラス
- ロード - 得意武器:剣
- デニム専用クラス。終盤にカチュアが死亡した状態で、フィダック城に行く事が転職の条件。能力的にはパラディンに近く、忍者同様の移動力、クレリック同様の神聖魔法と肉弾系のダブルアタック等を使いこなせる。主人公クラスと云う事もあり、全体的に能力が高く、バランスの良いオールラウンダータイプ。ヴァレリア王国の後継者に与えられる称号。
- また、第4章に入ってからのデニムの成長値はクラスに関係なくロードと同じになる。
- プリンセス - 得意武器:なし
- カチュア専用クラス。高い魔法能力を持ち、全魔法を使用することができる。また、攻撃力、防御力も低くはなく、前線で戦うことも不可能ではない。バーニシア城で説得に成功すれば正式に仲間となり以後、忠誠度に関係なく離反もしない。ヴァレリア王国の正当な後継者に与えられる称号。
- ウォリアー - 得意武器:剣
- Lルートでのみ仲間になるヴァイス専用クラス。ロードに迫る高い能力に加えて、ダブルアタック、一部の攻撃魔法を行使可能。しかも早い段階で仲間になる為、じっくり育てていけば物語終盤まで活躍が期待できる。
- バルタン - 得意武器:槌
- カノープス専用クラス。ホークマン同様背中に翼を持つ為、地形の影響を受けず移動できる。ホークマンと比べ、攻撃防御面での能力が高く、レベルが上がると「風使い」の名に相応しい特殊攻撃も習得する。得意武器は槌だが、弓を持たせ、高台から攻撃する事でその真価を発揮するユニット。
- ホワイトナイト - 得意武器:剣
- ミルディン、ギルダス専用クラス。特性そのものはナイトとそう違わないが、彼らの基礎能力が高いせいか前衛としては他の前衛クラスよりも優秀。ミルディンは技術系、ギルダスは力系と成長値が異なる。
- シャーマン - 得意武器:なし
- フォリナー四姉妹専用クラス。攻撃魔法に加えて、仕える神に祈りを捧げて加護を得る能力を持つ。また、禁呪の封印を解くために必要である。
- ビーストマスター - 得意武器:ムチ
- ガンプ専用クラス。ビーストテイマーと同様、周囲のLサイズユニット(ドラゴン、ゴーレムを除く)の能力を上昇させる能力を持っている。基本的にはビーストテイマーと同じであるが、転職することができない。
- うぃっち - 得意武器:なし
- デネブ専用クラス。リッチ同様に神聖系・竜言語魔法以外の、全ての属性の攻撃魔法と補助魔法を使いこなす。ウィッチと同格に見られる事を快く思ってないらしく、彼女の方がより美人でグラマーで…(中略)…であるらしい(本人談)。読むときには少し尻上がりに発音するのがコツだとか…。ちなみに、「美人でグラマーで」と言っているように、通常のウィッチより1ピクセルだけ足が長くなっている(画面上では非常にわかりづらいが)。
[編集] 専用クラス(ゲスト)
以下は自分で操作することが出来ないユニット。ストーリー上の一定期間だけ仲間に加わる。トレーニングやランダムバトルには参加させることはできない。
- パラディン - 得意武器:剣
- ランスロット・ハミルトン専用クラス。ナイトより各パラメータの成長率が高く、回復魔法も行使可能。
- ロードマンサー - 得意武器:なし
- ウォーレン・ムーン専用クラス。星の動きを見て未来を予言する占星術師。主に補助魔法と暗黒魔法を得意とする。
- ハイプリースト
- カチュア専用クラス。能力的にはプリーストに近く、神聖魔法を使いこなす。
[編集] 敵専用クラス
以下はプレイ中には仲間にすることができないクラス。魔法が使用可能なキャラ全員が全魔法を行使可能である。
[編集] 暗黒騎士団ロスローリアン
- テンプルナイト - 得意武器:剣
- ロスローリアンの一般的な兵士だが精鋭揃い。見た目は同じだが使用する武器や魔法はそれぞれ違うので注意。顔グラフィックがゴーレムに似ている。
- テンプルコマンド
- ローディス教国の騎士団における部隊長にあたるクラス。ロスローリアンのテンプルコマンドは全員で7人おり、それぞれ得意武器及び必殺技、能力が異なる。
- マルティム・ノウマス - 得意武器:剣(ニフリートソード) 必殺技:フローヴェノム
- バルバス・ダド・グース- 得意武器:槌(サンシオン) 必殺技:デスアベンジャー
- オズ・モー・グラシャス - 得意武器:斧(グラムロック) 必殺技:ブラックプリズン
- オズマ・モー・グラシャス - 得意武器:鞭(ラプチャーローズ) 必殺技:デーモンローズ
- アンドラス・ガフラヌ - 得意武器:爪(トゥルエノ) 必殺技:サンダーブレイド
以下のバールゼフォン、ヴォラック2名に関しては開発段階で容量の都合により敵キャラとしてプレイヤーと戦う場面がカットされた。ちなみに、これらのデータは没データとしてROMの中に残っている。
- バールゼフォン・V・ラームズ - 得意武器:槍(イグニス) 必殺技:フレイミングデス
- ヴォラック・ウィンザルフ - 得意武器:剣(?) 必殺技:ライアットバーン
- デステンプラー - 得意武器:剣(アンビシオン) 必殺技:アポカリプス
- ランスロット・タルタロス専用クラス。ローディス教国の各騎士団を統率する団長。ローディス教国には16人存在し、デステンプラー1人の戦闘力は一般騎士100人に匹敵すると云われている。
[編集] 専用特殊クラス
- サモナー - 得意武器:なし
- 毒牙のラミドス・木賊のミュンツァー専用クラス。
- 精霊や神霊、魔人、悪魔、悪霊などさまざまな使い魔を呼び出し、意のままに操る召喚師。そうした効果を持つ呪文書も存在するが、自らの精神力のみで召喚するところが他と違う。
- 「サモンダークネス」によってグレムリン、ゴースト、スケルトンを召還してくる。
- ヴェネフィック - 得意武器:なし
- 毒使いファルファデ専用クラス。
- 毒使いの意。あらゆる毒薬、毒の魔法に精通したその道のエキスパート。暗殺者でもある。もとは薬学の専門家だったが、その知識を医学に役立てることなく毒の製造のみに転用している。
- 毒使いだが毒カビでダメージを受けるため、ネタにされることも多いが、毒使いといっても別に毒を飲んだりして修行しているわけではないので当然である。
- 彼女の率いる魔法使い軍団は全員「ワープリング」を装備しており、それらを説得して少しでも多く入手するという人は少なくない。
- シーアルジスト - 得意武器:なし
- 白魔導師ヴェパール専用クラス。
- 白魔術士の意。あらゆるシーアルジー(神聖系の魔法やスペシャル攻撃)を学んだ専門家。神の加護によって神聖魔法を考慮する僧侶達と違い、身近にいる雑多な精霊の力を借りる点が異なる。
- スターティアラという強力な魔法を持っているが、ほぼ使ってこない。
- スペシャル攻撃の「ジハド」はダメージの他にアンデッドを消滅させる効果もあるので注意。
- デスナイト - 得意武器:剣
- ギルダス、レオナール、ザエボス専用クラス
- ニバスによって不老不死を実現するために死体を改造し創られた。
- スケルトン等のアンデッドとは違い、イクソシズム等は聞かず、倒しても復活することは無い。
- デーモン - 得意武器:なし
- ベルゼビュート専用クラス。
- ソーサーラー - 得意武器:なし
- 怒りのモディリアーニ・秘色のブルタコス専用クラス。
- 悪魔を崇拝し、その加護を得る暗黒魔法と違い、崇拝や契約なしで力を行使できる魔法使い。あらゆる呪文書に精通しており、並みのウィザードとは比べものにならない魔力を持っている。
- ヘルプメッセージには「並みのウィザードとは比べものにならない魔力を持っている。」とあるが、ゲーム上での魔法攻撃力にウィザードと大差は無い。また、「あらゆる呪文書に精通」という部分についても、敵専用クラスで魔導士タイプは基本的に全ての魔法を行使できる。
- ビショップ - 得意武器:なし
- 司祭ブランタ専用クラス。
- フィラーハ教で教会を支配する最高位の僧侶。
- 何故か「サモンダークネス」でエンジェルナイトを召還できる。召喚されるエンジェルナイトは幾つかのタイプがあり、光のオーブを持っているタイプはすぐさま使用してくるので非常に厄介。
- ダークプリースト - 得意武器:なし
- カチュア専用クラス。
- ロスローリアンに身を置いている時のカチュアであり、黒いローブを身にまとっている。
- 能力的にはハイプリーストと変わらない。
- デニムの選択次第では戦うことにはならない場合もある。
- ネクロマンサー - 得意武器:なし
- 屍術師ニバス専用クラス。
- ネクロマンシー(降霊術を使って未来を占う)を行う魔法使い。その知識は、賢者に匹敵する。
- 実際は占いよりも、死人に命を吹き込んだり、死体から新たな生命を創ると言った屍術が中心。
- 戦闘中にも当然のようにアンデッドを召還してくる。
- リッチ - 得意武器:なし
- 屍術師ニバス専用クラス。
- 二バスが生前の能力を残したままリッチとなった姿。能力面では大した差は無いが、サモンダークネスを使えるのが通常のリッチとの大きな違い。
[編集] 死者の宮殿(闇の住人・その他)
以下、物語後半で探索可能となる死者の宮殿(アスモデの神殿)などに出現し、かつ説得不可なクラスである。 なお、宮殿内の「ガラスのカボチャ」等を初めとした様々な武器や財宝、竜言語魔法なども彼らが所持している。
- ゾンビ(アンデッド)- 得意武器:-
- お宝目的で死者の宮殿内に忍び込み、途中で力尽きた悪党や賊の成れの果て。
- アンデッドでありながら生前のクラスの能力を継承している。
- ソルジャータイプやウィザードタイプなど種類は様々だが、基本的な性質は同じ。
- ダークストーカー - 得意武器:爪
- 死者の宮殿に巣くい、暗闇の中に生きる闇の住人。吸血鬼や人狼の類と思われる。
- ダブルアタックと魔法を使いこなす上、恐ろしいまでにウェイトが低い。
- レイヴン - 得意武器:なし
- 漆黒の翼を持つ堕落した有翼人。魔法を行使可能で、性格は極めて惨忍凶暴。
- ホークマン同様、地形に影響を受けず移動する。
- ゲイビアル- 得意武器:槌
- 死者の宮殿内でのみ、お目にかかるリザードマンの亜種だが、こちらは魔法も使う。
- 竜族に属する為、竜殺系が効果大。
- レリクスナイト - 得意武器:斧
- 異世界より現れた、もしくは召喚された狂戦士。殺戮と狩りを好む極めて危険な存在。
- 防御面でも目を見張る物があり、魔法も行使する。
- アイアンゴーレム
- 文字どおり鋼鉄から造られたゴーレム。防御修正はゴーレムの上をいく。
- ゴーレム同様鈍歩だが、射程7の「地竜精」と呼ばれるスペシャル攻撃がそれを補っている。
- オピニオンクス
- オウガバトルの際、神の乗り物として創造された聖獣が、死者の宮殿の毒気にあてられて凶暴化した物。
- 「ファイアーブレス」を使う。
- ヒポグリフ
- グリフォンと馬が交わって誕生すると言われる魔獣。
- Lサイズユニットではウェイトが低く、射程7の「トルネード」や、「ウィンドショット」を使う。
- ダークウィング
- 死者の宮殿に巣くい、暗闇の中に生きる闇の凶鳥。
- ヴァレリアで古来から恐れられている暗黒鳥としても知られる。「ペトロブレス」を使う。
- フェニックス
- その血を飲んだ物は不死が約束されると云われる伝説の不死鳥。
- しかし、宮殿内に入った事で毒気にあてられて凶暴化し、その神通力は失われてしまっている。
- ルシファークロウ
- 暗黒神ダグザの血から生まれ出でたとされる伝説の怪鳥。体内を流れる血は氷よりも冷たいという。
- ウェイトが低く俊敏に動く。「コールドブレス」を使う。
- ルフ
- オウガバトルの際、オウガ(魔人)の乗り物として使用された超大型の魔鳥。「ポイズンブレス」を吐く。
- クラーケン
- 魔導士などが持ち込んだ魔導生物が宮殿内で大型、凶暴化した物と思われる。
- 「メイルシュトロム」、「ポイズンハザード」等を使う。
- ダークアイ
- 死者の宮殿に巣くい、暗闇の中に生きる闇の巨人。正確には巨人族ではなく、精霊の一種であるらしい。
- 石化効果のある「邪眼」を使う為、盾は必須。
- フィボルグ
- 神々から追放された凶悪な巨人族の末裔。元は寒冷地に生息していたらしい。
- 水系のスペシャル攻撃「ブルースパイラル」と、「コールドブレス」を使う。
- デスジャイアント(アンデッド)
- 死者の宮殿内で力尽きたサイクロプスが、ネクロマンシーの秘術によって、アンデッド化した物。
- 「トキシックブレス」を吐く。
- バジリスク
- 本来、砂漠などに生息する蛇に似たモンスター。本作ではドラゴンの一種として扱われている。
- 石化効果のある「邪眼」や「ポイズンブレス」を使う。
- サラマンダー
- 宮殿内で実体化した炎の精霊サラマンダーが、正気を失い凶暴化した物。
- 召喚魔法「サラマンダー」の同種と思われる。「ファイアーブレス」を使う。
- ダークドラゴン
- 死者の宮殿に巣くい、暗闇の中に生きる闇のドラゴン。
- 闇に耐性をもち光に弱い性質を持つ。「トキシックブレス」を吐く。
- ガーゴイル
- 死者の宮殿の番人として設置された邪神の像。
- ゴーレム同様、擬似生命体として活動する。「トキシックブレス」を吐く。
- 石にもかかわらず石化魔法が効くため、ネタにされることが多い。
- デスバハムート
- バハムート同様ディバインドラゴンの血を継承しながら、暗黒道へと堕落したドラゴン。「コールドブレス」を吐く。
- ファイアドレイク
- レッドドラゴン系の最上位種。
- ドラゴンの中でも屈指の力を持ち、その実力はトップクラス。「ファイアーブレス」を吐く。
- フレアブラス
- オレンジ色に光り輝く鱗を持つ灼熱のドラゴン。
- ドラゴン中では最強を誇り、射程7の超強力な「クリムゾンノート」の威力は、凄まじいの一言に尽きる。
- ドラゴンゾンビ(アンデッド)
- 死者の宮殿内で力尽きたティアマットが、ネクロマンシーの秘術によって、アンデッド化した物。
- 若干弱体化している。「トキシックブレス」を吐く。
- スキュラ
- 死者の宮殿内に生息するヒドラの亜種。
- エレメントに関係なく「ポイズンブレス」「ぺトロブレス」「トキシックブレス」の三種のブレスを吐く。
- デスヒドラ(アンデッド)
- 死者の宮殿内で力尽きたヒドラが、ネクロマンシーの秘術によって、アンデッド化した物。
- スキュラ同様「ポイズンブレス」「ぺロトブレス」「トキシックブレス」の三種のブレスを吐く。
- ガーディアン
- 四風神器が実態化し、聖獣化したモンスター。死者の宮殿内で最も警戒すべき最強ユニットで、その超強力なパワーは危険極まりない。必ず「青月」、「円舞」、「金武」、「烈空」の固定名称の4体で登場し、各スペシャル攻撃などを使ってくる。ペトロクラウドも通用しない為、確実で安全な対処法は存在しない。なお、SFC版と比較してPS版ではオーブを乱発しない等、若干弱体化傾向が見られる。
[編集] 関連商品
[編集] 攻略本
- Vジャンプブックスゲームシリーズ タクティクス オウガ(上) - 集英社
- Vジャンプブックスゲームシリーズ タクティクス オウガ(下) - 集英社
- サターン版 タクティクス オウガ 公式ガイドブック - アスペクト
[編集] コミック
[編集] CD
- タクティクスオウガ オリジナルサウンドバージョン
- 3枚組。ゲーム中で使用されたバージョンと、作曲者の意図に限りなく近いMIDIバージョンの二通りを収録。
- OGRE GRAND REPEAT
- 1枚組。「伝説のオウガバトル」「タクティクスオウガ」で使用された曲を何曲かチョイスし、オーケストレーションしたアレンジアルバム。
[編集] 主な制作スタッフ
- 松野泰己 - ディレクター、シナリオ、ゲームデザイン
- 皆川裕史 - アートディレクター、システムCGデザイン
- 吉田明彦 - キャラクターデザイン、背景CGデザイン
- 崎元仁 - ミュージックコンポーザー
- 岩田匡治 - ミュージックコンポーザー
- 畔柳達哉 - メインシステムプログラム
- 森岡伸夫 - バトルモードプログラム