タデ科
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タデ科 | |||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||
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タデ科(たでか、Polygonaceae)は双子葉植物の分類群。約800種の草または低木(つる性もある)を含み、北半球の温帯を中心に世界的に分布する。属レベルの分類は必ずしも確定していない(例えばPolygonum 属[タデ属またはミチヤナギ属]をまとめる説と数属に分ける説とがある)が、30ないし45属ほどに分けられている。日本には65種ほど(3-7属)自生する。
花は子房上位で放射相称、がくと花弁の区別はなく花被片は4から6個で、花後も宿存して果実を包むものが多い。総状または穂状花序をなす。果実は偏平または3稜形で種子を1個含む。托葉があり、鞘状に茎を抱くものが多いが、広がって本物の葉と同じくらい大きくなるものもある。
[編集] 利用
最も経済的に重要なものは、穀物のソバである。また野菜・香辛料とされるルバーブやヤナギタデ(普通タデと呼ばれる)、また漢方薬などの薬用にされるダイオウ(大黄)やツルドクダミ(何首烏)がある。
雑草とされるものの中にも、ヨーロッパで野菜とされるスイバや、山菜のイタドリがある。
またミズヒキやタデ類の一部などが観賞用に栽培される。