ナーガ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナーガ (नाग, Nāga) は、インド神話に起源を持つ、蛇の精霊あるいは蛇神のことである。頭頂に5匹の蛇を飾る人間で、下半身は蛇(コブラ)という姿をしている。 ブッダが悟りを開く時に守護したとされ、仏教に竜王として取り入れられて以来、仏法の守護神となっている。特に法華経の会座に列した八大竜王は有名で、その多くがもとはインド神話でも有名なナーガの王であった。 天気を制御する力を持ち、怒ると干ばつに、なだめられると雨を降らす。天候に関して責任感も持っているので、自身の感情を抑えたりもする。 チベットでは、樹の枝にも棲むとされている吉兆である。中国においては龍と同一視され、多くの描写が龍にも取り入れられた。