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ニレ科(にれか、Ulmaceae)は双子葉植物の科で、すべて木本。ケヤキ、ニレ、エノキなどを含み、多くは高木で、材木として利用されるものも多い。世界の熱帯から温帯にかけて15属、200種ほどが分布し、日本には5属13種ある。ニレ亜科とエノキ亜科に分けられ、ニレ亜科は北半球温帯に多い。葉は単葉で互生し、基部が左右非対称なのが特徴。托葉があるが早く脱落する。花は小型で目立たず、両性または単性(雌雄同株)、子房上位。放射相称で、花被片はふつう4-5枚あり、雄蕊は同数または2倍、雌蕊は2本に分かれる。果実は翼果・堅果(ニレ亜科)または石果(エノキ亜科)。
[編集] 分類
- Ulmoideae ニレ亜科
- Ampelocera
- Chaetachme
- Hemiptelea ハリゲヤキ属
- Holoptelea
- Phyllostylon
- Planera
- Ulmus ニレ属
- Zelkova ケヤキ属
- Celtidoideae エノキ亜科
- Aphananthe ムクノキ属
- Celtis エノキ属
- Gironniera
- Lozanella
- Parasponia
- Pteroceltis
- Trema ウラジロエノキ属
新しいAPG分類体系では他の旧イラクサ目植物とともにバラ目に入れられ、またエノキ亜科はアサ科に移されている。