ハンガリー記法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
改名:この記事のタイトルを、「ハンガリアン記法」に変更することが提案されています。詳しくはこの項目のノートをご覧ください。 |
ハンガリー記法(ハンガリーきほう、Hungarian notation)とは、プログラマがプログラムのソースコードを書く際に、変数名やクラス名などの識別子に特別な接頭文字、または接尾文字をつけることで、他の人がその識別子を見たときに、識別子の使用方法・データ型情報・スコープ範囲などを分かるようにするための命名法である。
なお、ハンガリー記法のハンガリーは考案者がハンガリー出身のプログラマーチャールズ・シモニー(Charles Simonyi)であることに由来する。
[編集] ハンガリー記法の例
文字 | 使用位置 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|---|
b または f | 接頭 | 論理型 | bDutyFlag |
by | 接頭 | バイナリ型 | byCount |
n または i | 接頭 | integerなどの整数型 | nPower |
dw | 接頭 | double word型 | dwSize |
fp または f | 接頭 | 単精度浮動小数点型 | fpPrice |
db または d | 接頭 | 倍精度浮動小数点型 | dPi |
p または lp | 接頭 | ポインタ型 | lpDirectSound |
s | 接頭 | 文字列型 | sPlayerName |
sz | 接頭 | ゼロ終端文字列型 | szFileName |
fn | 接頭 | 関数ポインタ型 | fnCallback |
hwnd または h | 接頭 | ウィンドウハンドル型(Windowsのみ) | hMainWindow |
m_ | 接頭 | クラスのメンバ変数 | m_nx |
_ | 接尾 | クラスのメンバ変数 | ny_ |
C | 接頭 | クラス | CHoge |
tag | 接頭 | 構造体 | tagRECT |
なお、これらは組み合わせて使われることもある。例えば「lpsz: ゼロ終端文字列へのポインタ」などといった具合である。
カテゴリ: 改名が提案されている項目 | スタブ | プログラミング | プログラミング言語の構文