ハンス・ブルーメンベルク
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ハンス・ブルーメンベルク(Hans Blumenberg, 1920年7月13日 - 1996年3月28日)は、リューベック出身のドイツの哲学者、思想史家。
キール大学で、1947年、博士号、1950年、教授資格を取得。 新カント派のカッシーラーの近代思想史の問題を引継ぎ近代の意味を再検討したり、隠喩の思想史、思想史としての隠喩、メタフォロロギー(Metaphorologie)をたちあげた。 その恐るべき博覧によって縦横無尽に西洋の知の歴史の改編を試みたドイツの巨人。
博士論文
- Beitrage zum Problem der Ursprunglichkeit der mittelalterlichscholastischen Ontologie
- 『中世スコラ哲学の存在論の根源的問題についての貢献』
教授資格論文
- Die ontologische Distanz. Eine Untersuchung uber die Krisis der Phanomenologie Husserls
- 『存在論的間隔──フッサール現象学の危機についての研究』
[編集] 著作
- Paradigmen zu einer Metaphorologie (1960)
- 『メタフォロロギーとしてのパラダイム』
- Die Legitimitat der Neuzeit (1966)
- 『近代の正統性』 法政大学出版局
- Schiffbruch mit Zuschauer (1979)
- 『難破船』哲学書房
- Die Genesis der kopernikanischen Welt (1975)
- 『コペルニクス的宇宙の生成』 法政大学出版局
- Die Lesbarkeit der Welt (1981)
- 『世界の読解可能性』 法政大学出版局
- Lebenszeit und Weltzeit (1986)
- 『生活時間と世界時間』
- Wirklichkeiten, in denen wir leben (1986)
- 『われわれが生きている現実』
- Das Lachen der Thrakerin (1987)
- 『トラキアの女の笑い』
- Matthauspassion (1988)
- 『マタイの受難』
- Hohlenausgange (1989)
- 『洞窟の出口』
- Ein mogliches Selbstverstandnis (1997)
- 『当然可能なこと』
- Die Vollzahligkeit der Sterne (1997)
- 『満ちた星々』