ヒドロキシ基
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ヒドロキシ基(—き、hydroxy group)またはヒドロキシル基は −OH で表される官能基の一種。
この官能基は、官能基同士の水素結合が可能であることが大きな特徴であり、水もヒドロキシ基をもった化合物である。このため一般にヒドロキシ基がついた化合物は水に溶けやすいという特徴をもっている。
炭化水素の水素をヒドロキシ基で置換したものはアルコール、ベンゼン環の水素をヒドロキシ基で置換したものはフェノール(類)と呼ばれる。
1960年代以前は水酸基と呼ぶこともあったが、IUPAC命名法に基づき日本化学会が定めた化合物命名法では、水酸基という呼び方は認められていない。水酸基という言い方は水酸化物イオンからきていると思われる。
無機化合物における OH 基は「水酸化物イオン」を参照のこと。