フロントエンド
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フロントエンドとは
- ユーザーインターフェイスを提供するためのプログラムのこと。例えば、GUIフロントエンドは、コマンドラインベースのプログラムを視覚的に操作できるようにするために、自前のGUIを実装したプログラムのことである。また、動画や音楽関連のソフトウェアでは、フロントエンドとCODEC(エンコーダーとデコーダー)の組合せで利用されることが多い。たとえば、CDリッピングソフトがMP3エンコーダーのフロントエンドとなったり、動画再生ソフトが動画デコーダーのフロントエンドとなる関係が一般化している分野と言える。
- 電子回路において信号を前処理するモジュール(ユニット)のこと。通常は「弱い信号を増幅する」場合と、「高い周波数を低い周波数に変換する」場合を指すことが多い。
- コンピュータシステムにおいて、メインとなるコンピュータへのデータ入力を処理したり、ジョブ管理を行うコンピュータ。出力を処理するバックエンドと併用されることが多い。
- 主にコンパイラ言語において、上位の言語で書かれたソースコードからコンパイル可能な下位の言語で記述されたソースコードへ変換するプログラム。著名な物としてC++言語からC言語のソースを得るCFrontがある。
- コンパイラにおいて,入力となるプログラム言語をバックエンドに渡すべき中間形式に翻訳するプログラム。例えばGCCは,C言語, C++, Objective-C,Fortran,JavaあるいはAdaという各種入力言語を,共通の中間形式に翻訳するフロントエンド群を含んでいる。
- クライアントPCからデータ入力する際に、ユーザーから見えている入力画面部分など、目に見える部分をさす。