ブリューナク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブリューナク (Brionac) は、ケルト神話に登場する武器。トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)のエリン四秘宝の1つである魔法の槍。
「貫くもの」の意。太陽神ルーが所持する。この魔槍を振るう姿から、彼は「長腕のルー」と呼ばれた。
穂が5本に分かれており、5つの切っ先から放たれた光は一度に5人の敵を倒したと言われているが、これはルーが別に所持している「五つに分かれた矛」と混同されたためであると思われる。
その能力は「必ず勝利をもたらす」だとか「投げると稲妻となって敵を死に至らしめる灼熱の槍」などと言われ、生きていて意思を持っており、自動的に敵に向かって飛んでいくとも言われる。
投石器もしくは投石器から発射される弾(タフルム)だったという説もあり、ルー自身の祖父である「魔眼のバロール」の目を貫いて倒したのもこのブリューナクであるとする解釈もある。