プルコヴォ天文台
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プルコヴォ天文台(Pulkovo Space Observatory, (ロシア語表記):Пу́лковская астрономи́ческая обсервато́рия)はロシア科学アカデミーが運営する天文台で、サンクトペテルブルクの南19kmの海抜75mのプルコヴォ Pulkovo の丘の上にある。位置は北緯 59° 46′ 18″、西経 30° 19′ 34″の位置にある。
1839年に開所した。フリードリッヒ・フォン・シュトルーベが設立し、初代の所長となり、1861年に息子のオットー・フォン・シュトルーベが所長の座を継いだ。当時としては世界最大の 38cmの屈折望遠鏡を備えていた。天体の位置の計測、歳差などの計測をおこない、ロシア各地の地理的位置の基準となった。
その後も観測設備の増強が行われ、ロシア天文学の中心的な施設となった。ロシア革命、1930年代の大粛清による天文学者の亡命などを経て、第2次大戦によるドイツ軍の空襲によって施設は破壊されたが、1946年から再建が始められ、電波望遠鏡など新しい設備を備えて、1954年に開所された。
小惑星(762)プルコヴァは、プルコヴォ天文台にちなみ命名された。
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