ヘッドバンギング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘッドバンギング (head-banging) とは主にロック、ヘヴィメタル、ハードコアなどのギグ、ライブコンサートで見られる共鳴的動作の一つ。
「バンギング」 ("banging") とは「激しいビートを鳴らし続ける」ことを意味し、頭を激しく上下に振る動作としてヘッドバンギングに当てられた。ヘッドバンギングには秀逸なライブパフォーマンスを行う演奏者に対する讃美と共鳴を表現する意味があり、エア・ギターやモッシュダイブ、ストーム,メロイック・サインなどと共に,興奮したオーディエンスに好まれる。
また、演奏者自身もパフォーマンスにしばしばヘッドバンギングを取り入れる。この場合軌跡が上下を描くだけでなく、右回転や左回転をたどることがある。長髪の演奏者によるヘッドバンギングは度々オーディエンスを魅了してやまない。時には4、5人の演奏者による一斉のヘッドバンギングが見られることもあり、ライブコンサートにおける一種の見せ場ともなる。プロモーション・ビデオにおいてもしばしば散見される.
実際のところ,ヘッドバンギングはかなり首や僧帽筋,腹筋に負担を与えるため、一度のライブコンサートで激しい筋肉痛に襲われることは少なくない。また、演奏者自身もヘッドバンギングによってこうむる負担は大きく、その影響が骨に達する例もある。かの日本のロックバンド、X JAPANのドラムスを務めたYOSHIKIは首に故障を抱えていたが、あの背景にヘッドバンギングの影響が存在したことは業界に詳しい万人の周知に然るところである。
また、しばしば「ヘッドバンキング」や「ヘッドバッキング」と間違って使われる事が多いので注意が必要。
[編集] 関連するトピック
[編集] 参考文献
- 『ジーニアス英和大辞典』大修館書店