マイケル・ヤング (野球選手)
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マイケル・ヤング(Michael Young、1976年10月19日 - )は、アメリカメジャーリーグテキサス・レンジャーズ所属の内野手(遊撃手、二塁手)。右投右打。メキシコ系アメリカ人である。
[編集] 略歴
- 1997年 カリフォルニア大学サンタバーバラ校からトロント・ブルージェイズにドラフト5巡目で入団。A級セント・キャサリーンズ(ニューヨーク・ペン・リーグ)では、リーグ3位タイの74試合に出場し、44試合でショート、28試合でセカンドを守った。リーグ3位タイの136塁打、リーグ4位タイの85安打、リーグ5位タイの48打点を記録した。また、8月11日から8月28日にかけて16試合連続安打を記録した。
- 1998年 A級サウス・アトランティック・リーグで140試合に出場し、147安打、238塁打、86得点を記録。8月には、月間打率.324、打点21を記録した。二塁手として128試合、遊撃手として24試合に出場し、守備率.978を記録した。
- 1999年 フロリダ・ステイト・リーグのA級ダニーデンで二塁手として74試合、遊撃手として53試合に出場。打率.313、155安打、36二塁打、30盗塁を記録した。リーグのオールスターにも選ばれた。7月16日から7月30日にかけては14試合連続安打を記録。雑誌「ベースボール・アメリカ」では、ブルージェイズで上から4番目のプロスペクト(有望選手)で、リーグで最も守備のいい二塁手として評価された。カリフォルニア秋季リーグ、ランチョクカモンガの中心選手としても活躍し、打率.295、8本塁打、18打点を記録した。
- 2000年 AA級サザン・リーグのテネシー、タルサで計134試合に出場。テネシーでは、24二塁打、5三塁打、16盗塁を記録。7月12日にはAA級全体のオールスターゲームに出場した。7月19日には、エステバン・ロアイザ投手とのトレードで、ダーウィン・クビアン投手とともにレンジャーズに移籍。レンジャーズ傘下タルサでは43試合に出場し、打率.319、5三塁打を記録。9月27日にはメジャー初昇格、9月29日オークランド・アスレチックス戦に代走としてメジャー初出場を果たす。二塁の守備固めに起用され、2打数無安打だった。アリゾナ秋季リーグ、グランドキャニオンでは25試合に出場し、打率.268、1本塁打、6打点を記録した。
- 2001年 開幕はAAA級オクラホマだったが、5月25日にメジャー再昇格し、5月27日にメジャー契約を結ぶ。二塁手として102試合に出場。6月11日にメジャー初本塁打を放った。9月11日にはメジャー屈指の左腕投手バリー・ジト(アスレチックス)の完封を打ち破る本塁打を放った。11本塁打、49打点、9犠打、長打率.402、守備率.984を記録。チーム新人王に選ばれた。
現役選手では3人のみの3年連続200安打を達成している。2005年に200安打を達成しているのはヤンキースのデレク・ジーターとマリナーズのイチローと彼だけだ。2005年にはアメリカンリーグの首位打者のタイトルを獲得している。 2006年2006 ワールド・ベースボール・クラシックに米国代表で出場。MLBオールスターゲームで9回表2アウト2、3塁の場面で逆転の決勝三塁打を打ち、MVPになった。
[編集] 人物像
小児がんと闘う子供たちを支援するNGO、ワイプ・アウト・キッズ・キャンサー(Wipe Out Kids' Cancer)の大使を務め、2003年にはダラス・フォートワースBBWAAからハロルド・マッキニー・グッドガイ賞が贈られた。
趣味は、ゴルフとビリヤード。少年時代はニューヨーク・メッツファンで、憧れの選手はドン・マッティングリー。球場はフェンウェイ・パークがお気に入り。
いとこのザカリア・パディーリャは1994年から1996年のWBOジュニアウェルター(スーパーライト)級チャンピオンだった。もう一人のいとこ、ジョニー・チャベスもプロボクサーだった。サンフランシスコ・ジャイアンツのマイナーで内野手としてプレーしたジェイソン・ヤングといういとこもいる。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | チーム | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
2000 | TEX | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 | .000 | .000 |
2001 | TEX | 106 | 386 | 57 | 96 | 18 | 4 | 11 | 49 | 3 | 26 | 91 | .249 | .298 | .402 |
2002 | TEX | 156 | 573 | 77 | 150 | 26 | 8 | 9 | 62 | 6 | 41 | 112 | .262 | .308 | .382 |
2003 | TEX | 160 | 666 | 106 | 204 | 33 | 9 | 14 | 72 | 13 | 36 | 103 | .306 | .339 | .446 |
2004 | TEX | 160 | 690 | 114 | 216 | 33 | 9 | 22 | 99 | 12 | 44 | 89 | .313 | .353 | .483 |
2005 | TEX | 159 | 668 | 114 | 221 | 40 | 5 | 24 | 91 | 5 | 58 | 91 | .331 | .385 | .513 |
2006 | TEX | 162 | 691 | 93 | 217 | 52 | 3 | 14 | 103 | 7 | 48 | 96 | .314 | .356 | .459 |
Total | ' | 905 | 3676 | 561 | 1104 | 202 | 35 | 94 | 476 | 46 | 253 | 583 | .300 | .344 | .453 |
2006 ワールド・ベースボール・クラシックアメリカ合衆国代表 |
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1 マイケル・ヤング | 2 デレク・ジーター | 3 ケン・グリフィー・ジュニア | 5 マット・ホリデー | 6 ヴァーノン・ウェルズ | 7 ジェフ・フランコーア | 8 マイケル・バレット | 10 チッパー・ジョーンズ | 13 アレックス・ロドリゲス | 18 ジョニー・デイモン | 19 アル・ライター | 20 ヒューストン・ストリート | 21 ランディ・ウィン | 22 ロジャー・クレメンス | 23 マーク・ティシェイラ | 24 ブライアン・シュナイダー | 25 デレク・リー | 26 チェイス・アトリー | 32 チャド・コルデロ | 33 ジェイソン・ヴァリテック | 35 ドントレル・ウィリス | 36 ジョー・ネイサン | 38 ゲーリー・マジュースキー | 39 ダン・ウィーラー |40 ブライアン・フエンテス | 45 ジェイク・ピービー | 50 マイク・ティムリン | 54 ブラッド・リッジ | 59 トッド・ジョーンズ | 61 スコット・シールズ |
監督 バック・マルティネス | 項 | |