マーティン・ライル
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マーティン・ライル(Sir Martin Ryle, 1918年9月27日 - 1984年10月14日)はイギリスの天文学者である。1974年に「電波天文学における先駆的研究」により、アントニー・ヒューイッシュとともに天文学分野の研究者として最初のノーベル物理学賞受賞者となった。
1946年、ライルとボンバーグは多数のアンテナからの観測データを使って大口径アンテナ同様の電波天体の空間分解能を得る開口合成技術を開発した。ケンブリッジ大学の最初の電波天文学の教授、マラード電波天文台長、王室天文官などを務めた。
ライルはオックスフォード大学で物理学の学位を得た。第2次世界大戦中はレーダーの開発グループに加わった。戦後はキャベンディッシュ研究所で、初め太陽からの電波の研究を行った。電波天文学の分野で観測機械の改良を進め、1946年に初の開口合成技術を用いた電波望遠鏡を建設した。1957年にはマラード電波天文台の初代所長になった。1972年からリチャード・ウーリーの後を継いで、王室天文官(Astronomer Royal)となった。論争好きとして知られ、フレッド・ホイルと定常宇宙論に関して有名な論争をおこなった。
[編集] 関連項目
[編集] 賞・叙勲等
賞
命名
- ライル望遠鏡(マラード電波天文台)
[編集] 外部リンク
- 王室天文官
- 1972–1982
-
- 先代:
- リチャード・ウーリー
- 次代:
- フランシス・グラハム=スミス