マーライオン
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マーライオン(Merlion)はシンガポールにある、上半身がライオン、下半身は魚の像である。波の上に乗り、口からは水を吐いている。
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[編集] 概要
同国の象徴的存在だが、元となった伝説などは無い。シンガポール近辺にかつて栄えた都市の名「タマセク」(ジャワ語で海の意)にちなみフランス語の「海」Mer と、シンガポールの名の元になったライオンを合体させたと言われている。
[編集] 世界三大がっかり
像は、地元の彫刻家により1972年に建てられた。当初は水を常時吐く観光名所であったが、ポンプの故障で水が出なくなり、また近くに橋が架けられ正面から見えなくなったという理由、意外と小さいなどの理由から、いつしか「世界三大がっかり」の一つとも言われるようになった。ちなみに他の2つはコペンハーゲンの人魚姫、ブリュッセルの小便小僧である。
2002年に海際に新設されたマーライオン・ピアに移転され、正面から見えるように桟橋もつけれられた。故障していたポンプも修理され、再び水もほぼ常時吐くようになり、徐々に人気を取り戻している。
[編集] ミニマーライオン・マーライオンタワー
本家は高さ8mほどの像であるが、セントーサ島には、人が登れる37mのマーライオンタワーもある。セントーサ島のマーライオンは、一定の時間に目から光を放つ。なお、シンガポール島内には計5つのマーライオンがあり、本家、セントーサ島の他は本家の背後のミニマーライオン、シンガポール政府観光局本局の前、マント・フェーバーにある。