モダン・ジャズ・カルテット
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モダン・ジャズ・カルテット (Modern Jazz Quartet) は、アメリカ合衆国のジャズバンドで1952年にミルト・ジャクソンらによって結成された。
1951年に結成されたミルト・ジャクソン・カルテットとは同じグループである。
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[編集] メンバー
(※1955年からはドラムをコニー・ケイが担当している)
[編集] ディスコグラフィー
- Concorde (1955) (コニーがドラムを担当した最初のアルバム)
- Django (1956)
- Fontessa (1956) (アトランティック・レコードでの最初の録音)
- Pyramid (1959)
- Plastic Dreams (1971)
- The Complete Last Concert (1974)
[編集] 略歴
ジャクソン、ルイス、クラークの3人はもともとディジー・ガレスピー・オーケストラで1946年から1950年の間一緒に演奏していた。また、その楽団でウッドベース奏者のレイ・ブラウンとも共演している。
1951年にミルト・ジャクソン・カルテットを結成するが、翌年にはモダン・ジャズ・カルテットとなる。(そもそもミルト・ジャクソン・カルテットの略称であった「MJQ」のMJを、「モダン・ジャズ」の略称として置き換えたのが名称変更の実際である)
当初、音楽監督をジャクソンとルイスが担当していたが、のちにルイスが全ての仕事を引き継ぐようになった。
彼らは時たまクラシック音楽家と演奏することもあったが、主なレパートリーはビバップやスウィング時代のスタンダードナンバーであった。 オリジナルの楽曲には、ルイスによる"Django"(ベルギーのジャズギタリスト、Django Reinhardtにささげられた)と、ジャクソンによる"Bags' Groove"(Bagsはジャクソンのニックネーム)がある。
ジャクソンが1974年にグループを去るとすぐに解散したが1981年に再結成している。彼らの最後の録音は1993年に発売されている。なおメンバーの中で最後まで生きていたヒースも2005年に死去している。