ラウリン酸
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ラウリン酸 | |
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IUPAC名 | n-ドデカン酸 |
別名 | |
分子式 | C12H24O2 |
分子量 | 200.32 g/mol |
CAS登録番号 | [143-07-7] |
形状 | 白色固体 |
密度と相 | 0.883 g/cm3, |
相対蒸気密度 | {{{相対蒸気密度}}}(空気 = 1) |
融点 | 44–46 ℃ |
沸点 | 225 ℃/100 mmHg |
昇華点 | {{{昇華点}}} ℃ |
SMILES | CCCCCCCCCCCC(=O)O |
出典 |
ラウリン酸 (lauric acid) は炭素数12の飽和脂肪酸である。示性式は CH3(CH2)10COOH で、IUPAC名は n-ドデカン酸である。ココナッツオイルやヤシ油に含まれる主な酸で、抗菌活性を持つと考えられている。
粘膜組織をわずかに刺激するものの毒性は非常に低いため、石鹸やシャンプーに多く用いられる。ラウリン酸ナトリウムはこの化合物の最も一般的な誘導体であり、上記の目的にはこれが用いられる。非極性の炭化水素鎖と極性のカルボン酸部位を持つので、水などの極性溶媒と油の両方に対して相互作用でき、水を油に溶かすことができる。シャンプーが髪から油を落とすことができるのはこのためである。
ラウリン酸は安価で保存性に優れ、また無毒であり取り扱いやすいことから、凝固点降下の理科実験によく用いられる。室温では固体だが沸騰する湯で簡単に融かすことができるので、様々な溶質を溶かし、分子量を決定するのに使うことができる。
還元すると 1-ドデカノールを与える。
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