中舘英二
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中舘 英二(なかだて えいじ、1965年7月22日 - )は、日本中央競馬会(JRA)の騎手である。美浦所属。東京都荒川区出身A型。
[編集] 来歴
1984年に美浦の加藤修甫厩舎所属でデビュー。いったんフリーとなったあと田村康仁厩舎に所属。その後再びフリーの騎手となる。
初騎乗は1984年3月4日中山競馬第8競走のレイズタガで、16頭立ての9着だった。初勝利は同年5月6日東京競馬第7競走で、トドロキキングに騎乗してのものであった。
重賞初勝利は1992年のフラワーカップで、ブランドアートに騎乗してのものであった。
GI初勝利は、1993年12月5日阪神競馬場での阪神3歳牝馬ステークス。ヒシアマゾンに騎乗し、2着のマイケル・キネーン騎乗のローブモンタントに5馬身差をつけてレコード勝ちした。GI2勝目は翌年11月13日京都競馬場でのエリザベス女王杯。ヒシアマゾンに騎乗しての勝利だった。通算勝利数は1200勝を超えているが、GI勝利はヒシアマゾン騎乗による2勝のみ。
逃げ・先行型の競馬が非常にうまく、ツインターボの主戦騎手としても有名である。また、「ローカルの鬼」としても有名。ローカル戦で勝利数を稼ぎ、2001年には年間100勝を達成。2005年も105勝を挙げ、自己記録を更新した。また、2005年のワールドスーパージョッキーズシリーズに美浦代表として初出場した。2006年も出場が決まっている(選出基準日時点では関東1位であった)。
2006年4月23日、福島競馬第10競走をゼッツーに騎乗し1着となり、中央競馬史上15人目のJRA通算1200勝を達成した。
中舘が近年勝利数を伸ばしている背景には、騎乗技術の向上もさることながら、有力馬を確保するために調教師や馬主との間で良い関係を築くことに長けていることが大きく影響していると言われており、最近ではいわゆる「営業上手な騎手」の代表格として名前が挙がることが多い。