井上喜一
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井上 喜一(いのうえ きいち、1932年5月24日 - )は、兵庫県加西市玉丘町出身の政治家、衆議院議員、元国務大臣。
生年月日 | 1932年5月24日 |
出身地 | 兵庫県加西市 |
最終学歴 | 東京大学法学部 |
前職 | 農林水産省構造改善局長 |
役職 | 元内閣府特命担当大臣(防災・ 有事法制担当) |
当選回数 | 7回 |
世襲の有無 | 世襲ではない |
選挙区 | 兵庫4区 |
所属党派 | (自由民主党→) (新生党→) (新進党→) (自由党→) (保守党→) (保守新党→) 自由民主党(二階グループ) |
党の役職 | - |
会館号室 | 衆・第二議員会館609号室 |
HPの有無 | なし |
兵庫県立小野高等学校を経て、東京大学法学部から農林水産省へ入省。1986年7月の衆議院議員選挙で初当選。自由民主党から新生党、新進党、自由党、保守党、保守新党を経て、2003年の保守新党の解党に伴って自由民主党に復帰した。二階グループ。
[編集] 「元気な女性」発言
長崎小6女児同級生殺害事件をめぐって、2004年6月4日、閣議後の記者会見において、加害者が12歳の女子児童だったことに触れ、「どこの社会も元気な女性が多くなってきたということですかな」、と発言した。
- 井上防災相の発言内容: 「しかも(加害児童は)女ですからな。女の子だからね。これは従来の考え方をある意味で覆すことになる。男がなんか無茶をやって、ということはあったかもわからんが、女の子(がやったという事件)は初めてじゃないですか。今まであったかね。最近は男、女の差がなくなってきたんだね。ま、元気な女性が多くなってきたということですかな、総じて」
細田博之官房長官は同日の記者会見で「(殺害事件は)重く重く受けとめるべき問題。誤解のあるようなことを言うのは適当ではない。訂正すべきだ」と批判し、井上防災相に「誤解は解いてほしい」と電話で注意したことを明らかにした。これに対し井上防災相は、「間違ったことを言っているとは思っていない。官房長官には迷惑を掛けたが、謝罪をすることは考えていない」、と官房長官の申し出を拒否。官房長官は7日の記者会見でも、「(井上防災相に)十分注意をしたので、ご自分で対応することに期待したい」と自主的解決を求めたことを明らかにした。
6月8日、小泉首相はあらためて閣僚懇談会の席で重要法案の処理にあたって、「発言には十分注意してほしい」、と全閣僚に対し注意を促す指示を出した。「放火は女性の犯罪」と述べて批判を浴びた谷垣禎一財務相は十分な配慮を欠いていたと反省の弁を述べたが、井上防災相は発言撤回拒否の姿勢を変えなかった。
しかし、6月10日の参議院有事法制特別委員会で、民主党の斎藤勁議員が発言を採り上げて防災相を引責辞任するよう要求し、発言の撤回を求めたのに対し、「事件とは関係ない。一般論として申し上げた」と述べて撤回を拒んだため委員会審議が紛糾し、45分間審議を中断。審議が再開されて、「誤解を招いたことを遺憾に思う。発言を撤回する」と答弁した。しかし、重要な案件が山積している現状で民主党のこういった足止め行為は旧社会党を髣髴とさせるといった批判も少なくない。
[編集] 有事関連七法
有事法制担当大臣として2004年6月14日、有事関連七法を可決、成立させ、参議院本会議で議場に対し一礼した。
[編集] 外部リンク
- 井上大臣記者会見要旨(井上大臣室 @ 内閣府)
内閣府特命担当大臣[防災] 有事法制担当 井上喜一 内閣府