八方桂
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八方桂(はっぽうけい)とは、将棋の変則ルールの一つ。またはそこで使われる桂馬の名前。
初期配置の時点で、先手は角行・飛車・両方の香車の4枚を落とした4枚落ちから開始する。
ルールは将棋とほぼ同じであるが、違う点は、先手の桂馬は八方桂と言い、全ての方向に桂馬の動きをすることが出来る。すなわち、チェスのナイトと同様の動きをする。
他に
というルールになっている。同じ棋力の指し手同士ならば、先手と後手はほぼ互角とされる。
また、
- 八方桂は不成として金将の動きは兼ねられないとする
- 成った八方桂は通常の成桂とし八方桂の機能を失う
- 後手から取った桂馬は普通の桂馬としてしか使えない
- 先手から取った八方桂は後手も八方桂として使える
- 駒を落とさず先手後手とも桂馬は全て八方桂とする
など、様々なバリエーションがある。
元の駒 | 動き | 成駒 | 動き | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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八方桂 |
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8方向に桂馬の動きができる。 | 成桂 |
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八方桂と成桂の動きを兼ねる。 |