函館工業高等専門学校
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国立函館工業高等専門学校(こくりつ はこだてこうぎょう こうとうせんもんがっこう)は、北海道函館市東部の丘陵地にある高等専門学校である。函館空港とは指呼の距離にあり、離着陸する機内や空港アクセス道路からは、校舎を目にすることができることもある。
通称函館高専。英語名称は HAKODATE National College of Technology(HNCT)。
1962年の高等専門学校第一期校としての設置以来、40年を経て北海道南部(渡島檜山地方)における唯一の工学系高等教育機関としての地位を確固たるものとした。現在では、それに加え、函館市の主導する「函館水産・海洋都市構想」における、学術研究部門を担うことを期待されている。
本科(5年制・5学科)と専攻科(2年制・2専攻)からなり、1000人を越える学生が在籍している。
目次 |
[編集] 校訓・教育目的・教育目標
- 校訓
汝が夢を持て 大志を抱け 力強かれ
- 教育目的
技術者に必要な実践的かつ専門的な知識および技術を有する創造的な人材を育成するとともに、実践的研究水準の向上に努め、道南地域唯一の総合的な技術系高等教育機関として均衡ある発展を図る
- 教育目標
- 創造力と実行力を持った技術者
- 専門技術に関する基礎知識を持った技術者
- 情報技術を活用できる技術者
- 社会の歴史や文化、技術者倫理を理解して行動できる技術者
- 多面的なコミュニケーション能力を持った技術者
- 問題解決のためのデザイン能力を持った技術者
[編集] 所在地
- 北海道函館市戸倉町14番1号
[編集] 沿革
- 1962年4月1日 函館工業高等専門学校設置(機械工学科、電気工学科、土木工学科)
- 1966年4月1日 工業化学科増設
- 1991年4月1日 情報工学科増設
- 1995年4月1日 土木工学科を環境都市工学科へ改組
- 1996年4月1日 工業化学科を物質工学科へ改組
- 2000年4月1日 電気工学科を電気電子工学科に改称
- 2004年4月1日 独立行政法人に移行、専攻科設置(生産システム工学専攻、環境システム工学専攻)
[編集] 歴代校長
- 初代 太秦康光 (うずまさ・やすみつ) - 男爵・北大名誉教授(理学部パリ会議参加)・理学博士
- 二代 武谷 愿 (たけや・げん) - 北大名誉教授・工学博士
- 三代 神原富民 (かんばら・とみひと) - 北大名誉教授・理学博士
- 四代 伊藤英治 (いとう・えいじ) - 北大名誉教授・理学博士
- 五代 延與三知夫 (えんよ・みちお) - 北大名誉教授・Ph.D
- 六代 東 市郎 (あずま・いちろう) - 北大名誉教授(副学長)・薬学博士
- 七代 長谷川淳 (はせがわ・じゅん) - 北大名誉教授・工学博士
[編集] 設置学科
[編集] 学科
- 機械工学科(M)
- 電気電子工学科(E)
- 情報工学科(J)
- 物質工学科(C)
- 環境都市工学科(Z)
[編集] 専攻科
- 生産システム工学専攻
- 環境システム工学専攻
[編集] 施設
校内に設置されている施設は以下のものがある。
- 管理棟
- 講義棟
- 低学年講義棟
- 実験棟(機械工学科・電気電子工学科・環境都市工学科)
- 機械工学科別棟(内燃機関実験室)
- 物質工学科棟
- 情報工学科棟
- 実習工場
- 附属図書館
- 福利会館
- 創造工房
- 地域共同テクノセンター
- 専攻科棟
- 第一・第二体育館
- 武道館
- 総合グラウンド・第二グラウンド
- プール
- アーチェリー場
- テニスコート
- ゴルフ練習場
- 合宿研修施設
- 学生寮「春潮寮」
この他に独立した建物を持たないものの、以下の組織が設置されている。
- キャリア教育センター
- 情報教育演習室
[編集] 外部リンク
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