北九州市警察部
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北九州市警察部(きたきゅうしゅうしけいさつぶ)とは、警察法に定められた市警察部であり、政令指定都市である北九州市に設置されている福岡県警察の機関である。市警察部は、警察本部で兼務といった形で連絡・調整等を行うが、北九州市は非県都の政令市という例外的な存在で、警察本部が同一都市内に存在しないため、全国でも珍しい実働部隊を持つ。
また、平成18年度から北九州地区暴力団総合対策現地本部となり、指定暴力団・工藤會撲滅の現地本部として人員体制が大幅に増強されている。
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[編集] 所在地
(JR西小倉駅から南へ直線約500m、又は北九州市役所から西へ約300m地点の、松本清張記念館前「小倉北警察署前」信号交差点角。小倉北警察署と隣接。)
- 代表電話 093-583-1110
[編集] 沿革
- 昭和31年9月1日 国家地方警察福岡県本部小倉支所跡(現在の小倉北区田町)に北九州連絡所を設置。(所長(連絡官)、特別捜査班、総合機動警ら隊、警備分室)
- 昭和38年4月1日 北九州市が政令指定都市に昇格したのに合わせ、北九州連絡所を改組し北九州市警察部発足。(部長、次長、総務課(総務班、監察班)、警ら交通課(無線自動車警ら班、交通機動警ら班、捜査班))
- 昭和39年3月23日 現在地に庁舎新築。
- 昭和39年4月1日 警ら交通課を防犯交通課に改称。監察班と捜査班を監察官室と刑事課に昇格。
- 昭和40年10月15日 庁舎東隣に小倉警察署(現小倉北警察署)を新築(庁舎増築)。
- 昭和41年4月1日 防犯交通課を防犯課と交通課に分課。
- 昭和42年4月1日 機動警ら隊を附置。
- 昭和43年7月1日 北九州地区交通反則通告センターを附置。
- 昭和50年4月1日 本部機動警ら隊が警ら部から警備部へ移管し機動隊と改称したのに伴い、北九州市警察部附置の機動警ら隊も機動隊と改称。防犯課も防犯警ら課に改称。監察官室を本部監察官室へ統合。
- 昭和51年9月1日 北九州市警察部附置の機動隊を警備部へ移管し、第二機動隊と改称して独立。
- 平成6年11月1日 防犯警ら課を生活安全地域課に改称。
- 平成14年4月1日 生活安全地域課、刑事課、交通課を統合改組して機動警察隊発足。
- 平成18年4月3日 北九州地区暴力団総合対策現地本部発足。
- 平成21年9月 旧NHK北九州放送局跡地(現在地の北向かい。北九州市小倉北区大門1丁目373番2)に警察署としては西日本最大規模(地上12階地下1階建)の庁舎を新築し、小倉北警察署とともに移転(北九州市警察部は9~11階部分に入居)予定。
[編集] 組織
組織機構上は2所属からなる。
- 総務課・・・課長は北九州市警察部次長兼職。
- 機動警察隊・・・自動車警ら隊・機動捜査隊・交通機動隊の北九州地区連合隊として位置づけられている。北九州地区交通反則通告センターを附置し、副隊長は通告官を兼務。
実態は北九州地区暴力団総合対策現地本部として、県警察本部から捜査第四課をはじめ組織犯罪対策課、薬物銃器対策課、捜査第二課、捜査第三課、生活安全総務課、少年課、生活環境課、生活経済課、交通指導課、駐車対策課、公安第二課、外事課から特別捜査班などの捜査員が多数派遣されており、事件検挙班など細分化された組織編制により大規模混成組織となっている。
[編集] 管轄
市警察部の規定からすると管轄は北九州市内になるのだが、機動警察隊の活動範囲が北九州市内にとどまらないため、実際は北九州地区となっている。