呉市交通局
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呉市交通局(くれしこうつうきょく)は、広島県呉市の自動車運送業務を担う地方公営企業法及び地方公営企業法施行令による地方公営企業である。呉市交通局が運営する呉市営バスは、路線数22、営業キロ345.4km、年間約2000万人を運ぶ広島県下最大の公営バスである。かつて運営していた路面電車は1967年に廃止している。交通局の本局は広島県呉市宝町1番10号にある。
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[編集] 沿革
- 1909年(明治42年) 呉電気鉄道により、中国地方で岩国電気軌道に次ぎ2番目の電車が開通。
- 1941年(昭和16年) 呉市が沿岸タクシーのバス事業を買収。バス事業を行う交通課発足。
- 1942年(昭和17年) 呉市が呉電気鉄道が改編した芸南電気軌道を買収。交通局発足。
- 1955年(昭和30年) 中国地方及び四国地方で初のワンマンバス「二河循環線」の運行開始。
- 1961年(昭和36年) 市内線としては日本初となるワンマン電車の運行を開始。
- 1967年(昭和42年) 軌道事業を廃止。
[編集] 路面電車
呉市電の項目を参照。
[編集] バス
[編集] 車両
乗合187両、貸切14両を所有。主力は三菱ふそう・日野自動車製。日産ディーゼル製大型CNGノンステップバス、日本初の日野自動車製中型CNGノンステップバス、いすゞのボンネットバスも保有している。
1985年まではボンネットバスを一般路線で使用していた。観光目的以外での運行としては、日本で最後までボンネットバスを使用していた事業者である。
[編集] 塗装
白地にスカイブルーと赤。過去、循環線には黄色とスカイブルーが使われていた。
[編集] 営業所・出張所(車庫)の所在地
- 警固屋営業所
- 警固屋営業所本浦車庫
- 広島県呉市倉橋町才ノ木
- 江能出張所
- 広島県江田島市江田島町中央5丁目3番11号
- 江能出張所大柿車庫
- 広島県江田島市大柿町大原
- 東営業所
- 広島県呉市広白石2丁目12番35号
- 中央出張所
- 広島県呉市宝町1番10号
- 昭和営業所
- 広島県呉市焼山北1丁目12番21号
[編集] 路線
- 阿賀音戸の瀬戸線
- 宮原線
- 呉倉橋島線
- 江能線
- 郷原黒瀬線
- 天応川尻線
- 広島呉線(準高速バス・クレアライン)
- 広長浜呉駅線
- 大広白岳線
- 白石白岳交叉点循環線
- 横路交叉点循環線
- 広島蒲刈線(準高速バス)
- 焼山熊野苗代線
- 昭和循環線
- 広島焼山線
- 共同運行:広島電鉄
- 辰川線
- 長の木呉駅循環線
- 三条二河長迫循環線
- 市役所宝町循環線
- 宝町中央循環線
- 呉広島空港線(リムジンバス)
- 吉浦天応高地部線
[編集] 行政処分
- 2004年(平成16年)9月25日に乗車しようとした客を約15m引きずり、左後輪に巻込み重傷(2日後死亡)を負わせた事故に関連し、9月27日に国土交通省中国運輸局広島運輸支局が警固屋営業所に対して特別監査を実施した結果、乗務員に対する指導監督が不適切であることが判明し、11月10日に制裁措置として行政処分を発動。2005年(平成17年)1月8日までの60日間、警固屋営業所の事業用車両(乗合バス)3台が使用停止(使用停止期間中は国土交通省中国運輸局広島運輸支局で保管。)となり、違反点数6点が付与された。
[編集] 外部リンク
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