四国山地
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四国山地(しこくさんち)は、四国の中央部を東西に貫く山地。中央構造線の南に千数百メートル級の急峻な山々が連なり、様々な様相をなしている。四国山脈ともいう。
山地を境として南部は多雨の太平洋型気候で毎年台風等による水害が多発しており、北部は少雨の瀬戸内型気候で南部とは逆に水不足に悩まされている地域が多いが、愛媛県新居浜市や西条市など特に高い山々を背にする都市ではその高さ故に保水力が高く、地下水に恵まれている。
南国にありながら、冬は関門海峡を抜けた寒気が四国山地にぶつかるために雪が多く、スキー場も多い。山中あるいは山際の道路は凍結しやすく自動車は度々チェーンの着用が必要となる。
険しい山々が荘厳で神々しいことから古代より山岳修行が盛んであり、西日本最高峰の石鎚山や剣山などはその代表格である。さらには弘法大師ゆかりの四国八十八箇所遍路により全山あるいは四国全域が霊場といっても過言ではない。