大森彌
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大森彌(おおもり わたる、1940年 - )は、日本の政治学者で、東京大学名誉教授、法学博士。専攻は政治学、自治体行政学、地方自治論。
- 日本の介護保険制度の生みの親のひとり。1990年代、「厚生省 高齢者介護・自立支援システム研究会」座長を務め、後の介護保険制度の骨格を作った。
- 内閣府・独立行政法人評価委員会委員長
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[編集] 略歴
- 1962年中央大学法学部卒業
- 1968年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。
- 国学院大学講師を経て、1971年東京大学教養学部助教授。
- 1977-78年、ハーヴァード大学およびカリフォルニア大学バークレー校特別研究員。
- 1984年東京大学教養学部教授、1997年から99年まで東京大学大学院総合文化研究科長および東京大学教養学部長。
- 東京大学定年退官後は2000年から2005年まで千葉大学法経学部教授。
- 地方分権推進委員会専門委員(くらしづくり部会長)、日本行政学会理事長、自治体学会代表運営委員、川崎市行財政改革委員会会長等を歴任。
- 2006年現在も各種審議会や講演を行い、放送大学と上智大学で教鞭を執っている。
[編集] 主な著書
[編集] 単著
[編集] 共著
- (大和田建太郎)『どう乗り切るか市町村合併――地域自治を充実させるために』(岩波書店[岩波ブックレット], 2003年)
- (卯月盛夫・北沢猛・小田切徳美・辻琢也)『自立と協働によるまちづくり読本――自治「再」発見』(ぎょうせい, 2004年)
[編集] 編著
- 『自治体の経営と効率(3)職員とリーダーシップ』(学陽書房, 1982年)
- 『21世紀の地方自治戦略(3)自治体の首長――その資質と手腕』(ぎょうせい, 1993年)
- 『21世紀の地方自治戦略(9)行政管理と人材開発』(ぎょうせい, 1993年)
- 『分権時代の自治体職員(1)地方分権推進と自治体職員』(ぎょうせい, 1998年)
- 『分権型社会を創る(3)分権時代の首長と議会――優勝劣敗の代表機関』(ぎょうせい, 2000年)
- 『権型社会を創る(11)分権改革と地域福祉社会の形成』(ぎょうせい, 2000年)
- 『地域福祉を拓く(4)地域福祉と自治体行政』(ぎょうせい, 2002年)
- 『高齢者介護と自立支援――介護保険のめざすもの』(ミネルヴァ書房, 2002年)
[編集] 共編著
- (佐藤誠三郎)『日本の地方政府』(東京大学出版会, 1986年)
- (西尾勝)『地方公務員のための法律講座(3)自治行政要論』(第一法規出版, 1986年)
- (伊部英男)『明日の福祉(5)福祉における国と地方』(中央法規出版, 1988年)
- (清原慶子)『21世紀の地方自治戦略(12)ネットワーク型社会の構築』(ぎょうせい, 1993年)
- (村川浩一)『長寿社会総合講座(3)保健福祉計画とまちづくり』(第一法規出版, 1993年)
- (上田紘士)『分権時代の自治体職員(10)組織の開発と活性化』(ぎょうせい, 1998年)
- (菅原弘子)『市町村が挑む高齢者ケア――未来モデル事例集』(ぎょうせい, 2001年)
- (松村祥子)『福祉社会の政策課題』(放送大学教育振興会, 2002年)
- (松村祥子)『福祉政策の形成と実施』(放送大学教育振興会, 改訂版, 2006年)