宝石
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宝石(ほうせき)とは、石の中でも希少で人の目を引き、アクセサリーなどに使用される鉱物。基本的には火成作用や変成作用を受けた無機物の結晶だが、珊瑚や真珠のように生物に由来するもの、琥珀のように有機物であるものもある。
ある石が宝石と認められるかどうかの条件の一つに硬度が高いことがある。これは、硬度が低い鉱物であれば、埃などをふき取る際に砂埃(環境に遍在する石英など)によって傷つき、観賞価値を失ってしまうためである。例としてダイヤモンドはモース硬度10、ルビー・サファイアはモース硬度9である。石英のモース硬度は7であり、これらの宝石の硬度は石英のそれより高いことに注意されたい(オパールなどは例外的に硬度が低い)。硬度以外の条件として色彩、透明度など「美しさ」を左右する性質が重要である。
また、鉱物の中で金属にあたり、人の目をひくものは貴金属という。金、銀などが該当する。
[編集] 種類
- 天然宝石
- (人工宝石または合成宝石に対して)人の手が加わっていない宝石。
- 処理宝石
- 天然宝石に外観の改良(エンハンスメント)・改変(トリートメント)処理が加えられた物。天然宝石に含められることが多い。
- 人工宝石
- 天然宝石と同一の成分から科学的に作り出された合成宝石。天然宝石と化学成分・物理特性・内部構造が同じである。採算性の問題から、工業用宝石として使用されることが多い。
- 人造宝石
[編集] 関連項目
- 宝石の重さ