家族 (映画)
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家族(かぞく)は1970年に松竹で制作、公開された山田洋次監督の映画。長崎県の小さな島から北海道の開拓村まで旅をする一家の姿をドキュメンタリー風に撮った異色作。日本万国博覧会開催中の大阪、公害に悩む東京など旅の風景には当時の社会状況が浮かび上がる。キネマ旬報ベストテン一位に輝くなど山田洋次の代表作の一つとなった。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
長崎県の島に住む夫婦、子供2人、祖父の5人家族は、若いときからの牧場主の夢を実現させるべく、北海道の開拓村へ旅立つ。途中、東京で娘を亡くし、北海道に着いたとたんに祖父を亡くすが、春が来て牧草地で働く母の胎内には新しい命が宿っていた。