少年画報社
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少年画報社(しょうねんがほうしゃ、Shonen-gahosha Co.,Ltd.)は日本の出版社の一つ。
千代田区三崎町にある老舗の漫画出版社。 設立者は今井堅。現在の会社は1945年(昭和20年)設立。2004年(平成16年)現在の社長は今井勲。
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[編集] 歴史
前身は戦前に設立された明々社。自動車教習書や、英会話書を発行するも、その後に刊行した『黄金バット』の30万部ヒットにより雑誌を創刊。古くは『冒険活劇文庫』改題『少年画報』は長く話題に。代表作は『赤胴鈴之助』『まぼろし探偵』『赤ん坊帝国』『マグマ大使』『怪物くん』、
昭和33年の絶頂期には80万部を発行、実売99.8%を売ることがあった。その後、アニメ界では超有名な吉田竜夫などを輩出したが、1971年(昭和46年)休刊。
1963年(昭和38年)週刊『少年キング』創刊、週刊少年誌の時代になっていく。週刊誌の部数としては絶頂期80万部程度と5誌中では最低ではあるものの大きな部数を維持していた。『サイボーグ009』『ワイルド7』『まんが道』『すくらんぶるエッグ』『サイクル野郎』などを連載、『銀河鉄道999』などの大ヒットや、五十嵐浩一(少年画報社に多い学閥であった、明大漫研つながり、代表作『ペリカンロード』)などの才能ある新人の発掘が行われたが、かつて少年チャンピオンが業界トップをとった時期より低迷を続け50万部前後で低迷、その後1982年(昭和57年)惜しまれつつも休刊となる。
1967年(昭和42年)に創刊した『ヤングコミック』も何度ものリニューアルや休刊を経ているが、代表誌としてはなじみ深い世代の人も多いだろう。
『少年キング』のしばしの休刊後隔週にて新しい少年誌『少年KING』を発行。『湘南爆走族』などの大ヒットを得るも、それ以外の作品が振るわず1989年(平成元年)再度休刊。
現在はコンビニ発行雑誌を中心とし、漫画誌とコミックス中心の中堅出版社として存続している。50名を切る社内スタッフではあるが、雑誌自体の存続タームが長く、漫画業界では有名編集者と呼ばれる人も数多く居る。会社は比較的組合が強いと言われている。
また、他に『まんが笑ルーム』(休刊)などの4コマ誌を出していたことも。
[編集] 現在の発行雑誌
現在は皮肉にも社名とは違い、少年向けの雑誌は発行されていない。
- ヤングキング
- 月刊ヤングキング
- ヤングキングアワーズ
- ヤングキングアワーズ増刊アワーズ+
- may familiar(2006年7月休刊)
- ヤングコミック - 成人向け漫画誌
- 月刊BADBOYS
- ファンロード
[編集] 参考文献
- 少年画報社公式サイト内「少年画報社のあゆみ」、各種漫画家関係の文献全般を参考とし再構成。
[編集] 外部リンク
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