少数民族
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少数民族(しょうすうみんぞく)とは、いくつかの民族がいる国において、権力を持っている主要な民族に比べて相対的に少数からなるの民族のこと。
往々にして先住民であり、主要な民族のものとは別の文化や歴史を持っている場合、「異教的」または「野蛮」などとして排斥された例が多いが、近年ではむしろそれを保護する政策が採られるようになってきた。また、現代の主流である思想とは流れを異にするものが注目を浴びる場合もある。
目次 |
概説
一つの国において、複数の民族が共存している例はごく普通のものであるが、その中で、特定の民族がその国の中で限られた地域に局在し、あるいはその構成数が他の民族に比べて極端に小さい場合などに、その民族を少数民族という。定義は必ずしも厳密でない上、民族によってもその状況には様々な違いがあるので、一概には論じられない。人口にしても、数百人の集団もあれば、百万人規模の「少数」民族もある。しかし、共通に課題となる部分が大きい。
たとえば少数であっても、その集団が独自の民族であるということは、独特の歴史と文化(芸術や言語など)を保持していることを意味する。しかし、周囲を取り巻くのは多数派の民族であり、国の制度や教育もそれに基づく場合が多い。そういった状況下で、いかに自分たちの独自性を維持すればよいか、というのは、そのような民族の多くに共通する悩みである。
さらに、トルコ共和国におけるクルド人や日本におけるアイヌ人など、明らかに異民族であるにもかかわらず、その独自性を多数派側から否定されたり存在そのものを否定されることもある。
世界の少数民族
中国
中華人民共和国は、「民族区域自治」という独特の少数民族政策を取っている。すなわち、まず国民を「民族」単位で区分し、漢族を除く55の「少数民族」に対し、民族ごとに、その集住地域を「区域自治」の領域として指定、その地において、その民族に対し、「民族の文字・言語を使用する権利」、「一定の財産の管理権」「一定規模の警察・民兵部隊の組織権」「区域内で通用する単行法令の制定権」などを認めるのである。国民を構成する諸集団がどの「民族」に帰属するかを法的に確定させる行政手続きを、民族識別工作といい、清代から民国期にかけて、伝統的に「五族」とされてきた民族数は、この手続きにより、56にまで増加した。
ヨーロッパ
オーストラリア
ニュージランド
アメリカ
日本
※山窩は、少数民族でないとの解釈も有る(日本の民族問題)