座頭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
座頭(ざとう)。江戸期における盲人の階級の一。またこれより転じて按摩、鍼灸、琵琶法師などへの呼びかけとしても用いられた。
[編集] 由来 - 当道座
元々は琵琶法師の称号として呼ばれた「検校(けんぎょう)」、「別当(べっとう)」、「勾当(こうとう)」、「座頭(ざとう)」に由来する。
古来、琵琶法師には盲目の人々が多かったが、『平家物語』を語る職業人として鎌倉時代頃から「当道座」と言われる団体を形作るようになり、それは権威としても互助組織としても、彼らの座(組合)として機能した。その中で定められていた集団規則によれば、彼らは検校、別当、勾当、座頭の四つの位階と、それぞれ73の段階に分けられていたという。
江戸時代に入ると当道座は盲人団体として幕府の公認と保護を受けるようになった。同じ頃から琵琶法師だけでなく冒頭に述べたような職業も当道座の職分となり、また座頭相撲など見せ物に就く者たちもいた。
当道に対する保護は、明治元年(1868年)に廃止されたという。