戦後混乱期
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戦後混乱期(せんごこんらんき)とは、1945年(昭和20年)に大日本帝国時代の日本が第二次世界大戦において連合国に降伏して敗戦してから、1950年(昭和25年)、朝鮮戦争の特需景気で経済復興の糸口を掴むまでの期間を指す。
この期間、700万人にも及ぶ在外邦人の引き上げもあり庶民は合法的に配給された食糧だけでは生活財に事欠いて生活が困難であり、焼跡には闇市が立ち並んだ。
占領状態から講和、独立の過程で労働運動など民衆運動が盛り上がり、松川事件などの怪事件も多発。GHQの中止命令で挫折したものの、2・1ゼネストが計画されたのはこの時期だった。日本共産党が武装闘争路線をとり、日米安保条約発効直後の1952年(昭和27年)には血のメーデー事件を起こしたのも、この時期だった。
2000年代初頭に自由民主党幹事長を務めた野中広務は、「戦後混乱期に、日本が共産化されなかったのは、創価学会があったおかげだ。」と述べている。