日テレNEWS24
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日テレNEWS24(にっテレニュースにじゅうよん)は、24時間ニュース専門チャンネルである。2005年12月1日に、これまでのNNN24 (エヌエヌエヌ-)から名称変更した。
日本テレビの制作で、SKY PerfecTV!(東経124・128度CS放送)と、SKY PerfecTV!110 (東経110度CS放送)では委託放送事業者のシーエス日本(CS日本)を通じて放送が行われ、一部のケーブルテレビ、モバイル放送でも再送信されている。なお、CS放送は有料となっているが毎月第1日曜日のスカパー・スカパー!110大開放デー(第1日曜日4時から翌日月曜日5時まで)、それに局名にちなんで毎月24日(24日の0時から25日午前1時まで)の日は無料放送となっている。また、BS日本(BS日テレ)でも平日の日中と早朝・深夜を中心にデータ放送を付加して同時放送を行っている他、日本テレビ系列であるNNNの一部放送局では深夜~早朝にかけての試験電波発射時のフィラーとしても放送されている(BS・地上波は常時無料放送)。キャッチコピーは「一歩先へ、進化するニュース。」
目次 |
[編集] 歴史
- 1987年10月1日 - 日テレNEWS24の前々身・日本テレビケーブルニュース(NCN)放送開始。
- 1997年 - ディレクTVで放送開始(502ch)、同時にチャンネル名を「NNN24」に変更。
- 1998年 - PerfecTV!で放送開始(278ch)。
- 2000年9月30日 - ディレクTVでの放送を終了。
- 2000年10月1日 - SKY PerfecTV!での放送チャンネル変更(278→259ch)。
- 2000年12月1日 - BS日テレ開局、一部番組をハイビジョンで同時放送(当初はスタジオ内映像だけで生放送のみだった。リピート放送もワイド画面で放送されたものの標準画質での放送だった)。
- 2001年3月31日 - SKY PerfecTV!での放送を終了。
- 2002年3月1日 - プラット・ワン(現・SKY PerfecTV!110)で放送開始(004ch)。
- 2004年2月29日 - 放送機能(副調整室、スタジオなど)を汐留の社屋に移し、同時にハイビジョン制作率を大幅に拡大した(汐留移転後も送出マスターそのものはCS・BSともに旧社屋にあたる麹町分室から出している)。移転作業中も停波することなく放送休止中の静止画像を流し続けていた。ちなみに麹町時代最後に担当したのは宮原亜友子、汐留に移ってから最初に出たのは宮崎明日香である。
- 2004年3月1日 - SKY PerfecTV!での放送を再開(スカパー!がプラット・ワンを吸収合併したのに伴う)
- 2005年12月1日 - チャンネル名を「NNN24」から「日テレNEWS24」に名称変更
[編集] 誕生
日テレNEWS24は、1987年10月1日に日本テレビケーブルニュース(Nihonterevision Cable News;略称 ncn)として誕生、ケーブルテレビ向けにニュース配信を開始した。初期の配信方法は不明で、1992年のスーパーバードB号打ち上げと同時にそちらに移ったと見られる。
スーパーバードでの衛星配信に移行してからはスカイポート通信サービスのメンバーとなり、通信用チューナーを準備し、契約すれば誰でも見ることができた。
番組内容は朝9時半から夜24時までの放送で、IDは日テレ本社に設置されたncnアップリンク用アンテナをメインにチャンネルロゴと「ncn-SCC こうじまち ちきゅう」と表示される物だった。
ニュースの1本あたりの放送時間は30分で、更新回数は1日数回だったと見られる。つまり、同じニュースを何度もリピートして放送していた事になる。(ncnの後のNNN24、現在の日テレNEWS24も一部時間帯を除きこのフォーマットが採用されている)
又、野球シーズンには東京ドーム・甲子園球場(年に数回の阪神×巨人戦のみ)からのトップ&リレー中継で、日テレ系列地上波と合わせて試合開始から試合終了迄見られた。1996年~2000年シーズンは東京ドームなど巨人主催のホームゲームのみだったが、当時スカイパーフェクTV!で放送されていたCS★日テレ(無料放送)との組み合わせにより、日本全国で見ることができた。
1997年12月からDIREC TVでの放送を開始し、NNN24(現・日テレNEWS24)への名称変更(後述)で、ncnとしては10年2ヶ月の幕を閉じた。このNNNは一般的な意味である「Nippon News Network」ではなく、「NTV Nonstop News」の意味とされている。
そして、本格的なCSニュースチャンネルとしての新たな歴史が開かれたのである。
2006年現在では野球中継をはじめスポーツ番組は日テレG+、ニュースは日テレNEWS24と言う風に分けられている。それ以外にも、2005年から日テレ番組中心の編成とサイエンスチャンネルを合体させた日テレプラス&サイエンスも放送されている。
なお、日テレG+では読売新聞ニュースも放送されている(一部、日テレNEWS24が協力)。
[編集] 特徴
日テレNEWS24で放送されるニュース番組は、一部を除き30分単位で構成され、2~3時間の放送枠内の最初の30分間は生放送で、残りの時間はその再放送となる。ただし重大ニュースが発生した場合は、随時生放送で速報を放送するほか、注目の記者会見なども全てノーカットで生放送する(なお、その場合一部番組・コーナーの放送時間が割愛される場合がある)。
また重大ニュースが発生した際は場合により地上波の報道特別番組・ニュース番組をサイマル放送することがある。
番組内では、ニュースの他に地上波のニュース番組で放送された企画コーナーが放送されることもある。また、番組の最後には天気予報が放送されるが、時間帯により気象キャスターの解説が付くものと、ナレーション(ナレーション担当は大杉君枝アナ)のみのものがある。
なおナレーションのみのものは、自動音声(事前に録音し、編集されたもの)だが、台風など災害時は生の音声になる。
ほとんどのニュース番組の基本タイムテーブルは、オープニング→ヘッドラインニュース(平日のみ)→ニュース・特集や話題・スポーツ→チャンネルID→天気予報→字幕による案内(NEWS CLIP、きょうの動きなど)→日テレNEWS24のCM(視聴方法など)、となっている。
放送時間のほぼ全てがハイビジョン制作となっている(一部ニュース素材やアメリカNBCのニュース番組などを除く)が、実際にハイビジョン放送されるのはBS日テレや日本テレビの地上デジタル放送のみと一部の時間帯に限られ、CS放送並びに日本テレビ以外の地上波局(アナログ・デジタル両方)では4:3標準画質での放送となっているが、将来的(早くても2008年夏以降)にはCS放送でもハイビジョンで放送される可能性がある。チャンネルロゴつきの時刻表示(CM中およびニュース速報、地震情報等の速報テロップ表示時は消去)とL字型画面(L字型画面は平日の一部時間帯と土・日・祝日の全日は表示なし)はCS放送と地上波アナログ放送の深夜フィラーのみ表示されハイビジョン放送されるBS日テレや地上デジタル放送(Oha!4 NEWS LIVE、NNNニュースダッシュ)ではCSでの時刻表示とL字画面は表示されない。なお、日テレの地上デジタル放送の深夜フィラーでもCSとまったく同一デザインでの時刻表示があるが、表示位置は通常より若干左よりである。
また日本テレビ以外の地上デジタル放送実施局ではハイビジョン放送を行ってない。これは日本テレビは日テレNEWS24のスタジオが日本テレビの局社内にあり、局内回線も完全デジタルハイビジョン対応化されているためハイビジョン放送を行うことができるが、系列局は殆どが日本テレビからの中継回線からでなく衛星からの電波を使っているためである(フィラー放送として使用しているため)。一方、BS日テレの場合は送出マスターは日本テレビ麹町分室にあり、日本テレビ汐留本社とは場所が離れているが、汐留本社と麹町分室は光ファイバーデジタル回線で結ばれているためハイビジョン放送を行うことができる。
アメリカ合衆国のテレビネットワーク、NBCテレビと提携し、「NBCナイトリーニュース」などのニュース番組を同時放送している。2001年まではプロ野球・読売ジャイアンツ主催試合(ナイトゲームのみ)をトップ&リレー方式で中継していたが現在では「日テレG+」に移行し、試合開始から試合終了までの完全生中継となった(阪神、広島とのビジター戦はトップ&リレー方式で中継)。ちなみにBS日テレでは2001年のNNN24同時放送のときはCSではプロ野球トップ&リレー中継の放送が始まってもBSデジタルではそのままNNN24(当時)のお天気情報が放送されていた(当初はミニ番組をはさんでいた)。
[編集] 主な番組一覧
※アメリカNBCのニュースなど一部の番組を除きすべてハイビジョン制作である。
- 日テレNEWS24制作
- Oha!4 NEWS LIVE(月曜~金曜)
- ニュース15min(月曜~金曜)
- まーけっとNavi(月曜~金曜)
- モーニングNavi(月曜~金曜の祝日および年末年始)
- スーパーモーニングライブ(土曜・日曜)
- モーニングライブ(土曜・日曜)
- アフタヌーンジャーナル
- デイリープラネット
- デイリープラネット金曜発言中(第3金曜)
- ウォッチ・ザ・にっぽん列島
- スポ天ワイド(土曜・日曜)
- ミッドナイトジャーナル
- 日テレNEWS24爆論
- 日本テレビ制作
- NNNニュースD
- 皇室日記
- ドキュメントアワー(「NNNドキュメント」の再放送)
- からだ元気科
- 報道特捜プロジェクト
- ゲキセン!(衆議院・参議院議員選挙開票特別番組)
- 重大ニュース発生時は地上波の報道番組をサイマル放送する場合がある。
- またNNN系列局が制作し、地上波ではローカル放送の報道特番を日テレNEWS24でも放送することがある。
- NBC制作
[編集] ニュースのフォーマット
- 「30分ニュース番組」
- 00 オープニング/ニュース
- 16 日テレNEWS24スポーツコーナー
- 21 CM
- 22 日テレNEWS24 WEATHER
- 28 (深夜早朝)きょうの動き/(日中)NEWS CLIP
- 29 CM
[編集] 終了した主な番組一覧
- ニュース朝いち430
- さきどり!Navi
- NNN24ふるさとニュース
- NNN24スーパースポーツ24
- NNN24ナイトリーニュース24
- NNN24午後いちジャーナル24
[編集] 専門キャスター
現在
- 宮崎明日香(元・北海道放送アナウンサー)
- 宮原亜友子(元・名古屋テレビアナウンサー)
- 加藤亜希子(元・中京テレビ契約アナウンサー)
- 大滝奈穂(元・広島テレビアナウンサー)
- 舟橋明恵(元・四国放送アナウンサー)
- 江崎友基子(元・NHK BSニュースキャスター)
- 中島静佳(元・札幌テレビアナウンサー)
過去
- 原元美紀(元・中部日本放送アナウンサー)
- 丸岡いずみ(元・北海道文化放送アナウンサー・現在は日本テレビ報道局)
- 大橋麻美子(元・中部日本放送アナウンサー)
- 内田詠子(元・南日本放送アナウンサー)
- 田村浩子(元・静岡放送アナウンサー)
- 千葉めぐみ(元・北海道テレビアナウンサー)
- 中田有紀(元・青森放送アナウンサー・現在「Oha!4 NEWS LIVE」に出演)
[編集] 気象キャスター
- 藤森涼子(以前はTBS・JNNの天気番組に出演していた。)
- 小越久美
- 藤富郷
- 寺田あかり
- 高塚哲広(かつてはテレ朝の番組に出演、後に日テレ・NNNのNNNニュースサンデーの気象情報も担当。)
[編集] 日本テレビアナウンサーの担当
- 午後いちジャーナル担当
- 藤田大介(日・月・火曜)
- など
[編集] フィラーとして放送しているテレビ局
※地域によっては放送設備メンテナンスにより、日曜深夜~月曜未明の放送を行わない局もある。なおフィラーで放送する地上波系列局は、衛星回線を利用するため地上アナログ放送の場合は1~2秒程度、地上デジタル放送の場合は3~4秒程度のずれが生じる(タイムラグ、TBSニュースバードでも同現象が起こる。/フィラーの時間帯に激甚災害等の重大ニュースが入った場合は、通常のネット回線による映像に切り替えて報道特別番組を放送することがある。また、その時は日テレNEWS24でも同じものを放送する)。また、札幌テレビ放送では札幌地区以外の地域での放送は通常使われているNTT中継回線では多額の回線費用がかかるため(道内回線は現在もアナログ方式のマイクロ波回線であるため)コスト削減からNTTではなく、北海道電力系の通信会社である北海道総合通信網所有の中継回線(専用線デジタル伝送方式)を使用して札幌から北海道内各基幹局へ送っている。札幌地区以外の地域で放送開始、終了時に一瞬ノイズが入ることがあるがこれは放送回線の切り替えのためである。別系統の回線に切り替えての放送は2007年の道内回線の完全デジタル化・移行するまで続けられる。
※日テレの部分を外した「NEWS24」というタイトルで放送している地域もある(時刻表示も「NEWS24」に差し替え。ただし「Oha!4 NEWS LIVE」放送中のみ時刻表示を差し替えない地域もある)。
※また、系列局によりチャンネルロゴつきの時刻表示では日テレの部分が各系列局のロゴに差し替えているところもある。
※24時間テレビの放送があるときは当然ながらフィラー放送は休止される(BS日テレは通常通り放送)。
- NTV 日本テレビ(キー局)地上デジタル放送はハイビジョンで放送
- STV 札幌テレビ(札幌局以外では不定期で放送休止となる場合あり。また、道内各地域の任意で放送休止する場合もある。)名前とロゴ付きの時刻表示を「STV NEWS24」として差し替えているただし、4:00になると「日テレNEWS24」になる
- RAB 青森放送
- TVI テレビ岩手(Oha!4は定時番組)
- MMT ミヤギテレビ(Oha!4は定時番組)
- ABS 秋田放送(Oha!4は定時番組・但し4:45で飛び降り)
- YBC 山形放送
- YBS 山梨放送
- TeNY テレビ新潟 日曜深夜~月曜早朝は放送休止(Oha!4は基本的には放送されるが、放送しない週もあり)。
- SDT 静岡第一テレビ
- CTV 中京テレビ 日曜深夜~月曜早朝は放送休止(Oha!4は途中から放送される)。
- KTK テレビ金沢 (Oha!4は途中で飛び降り、テレビショッピングになる。)
- YTV 読売テレビ 週によって日曜深夜~月曜早朝は放送休止(Oha!4は途中から放送される)。
- HTV 広島テレビ(Oha!4は定時番組)
- KRY 山口放送
- RNB 南海放送
- JRT 四国放送 日曜深夜~月曜早朝は放送休止。
- RKC 高知放送
- FBS 福岡放送
- KKT くまもと県民テレビ 日曜深夜~月曜早朝は放送休止(Oha!4は放送される)。
※下記は、「Oha!4」のみをネットしている局。
[編集] NNN24 -NTV NONSTOP NEWS-時代の放送
日テレNEWS24の前身、「NNN24 -NTV NONSTOP NEWS-(エヌエヌエヌにじゅうよん・エヌティーヴィー・ノンストップ・ニュース)」も編成は30分ニュースを繰り返し放送であったが、2003年頃に「スーパーモーニングライブ」(以降;SML)がスタートしてから編成が変わった。SMLに関しては20分編成となり、その他の枠は30分編成となった。SMLがミッドナイトジャーナル(以降;MJ)などと比べて変わっているのは、スポーツコーナーと特集コーナーが排除され、ストレートニュースと天気予報のみの編成であることであった。ただし、4:40スタートであったため、4:30からのMJは10分間に凝縮された編成となった。
NNN24になった頃からは次第に番組のタイトルの末尾に「24(にじゅうよん)」をつけることが多くなり、番組冒頭でも「アフタヌーンジャーナル24です。」というアナウンスもつくようになった。
[編集] ポッドキャスティング
『ビデオポッドキャスティング』の配信を2006年4月12日にスタートさせた。配信される番組は全て動画で、無料配信される。
番組の視聴には、iTunesのダウンロードが必要。
[編集] 配信される番組
- 「お仕事発見伝」(『oha!4 NEWS LIVE』のコーナーの「舞衣子の発見伝」)
- 「NYタウンウォッチ」(『oha!4 NEWS LIVE』のコーナーの「LIVE ON NEW YORK」)
- 「珍品堂(朝○info)」(『oha!4 NEWS LIVE』のコーナー)
- 「まーけっとNavi」(冒頭からの一部分と「まーけっとEYE」を配信)
- 「汐留リーダーズEYE」(『まーけっとNavi』のコーナー)
- 「国会リポート」
- 「小泉首相きょうの一言」
- 一部を除き、ほぼ毎日最新版が放送終了後に配信される。
[編集] 備考
- かつて「ニュース朝いち430」(現在の「Oha!4NEWS LIVE」)のOPは、前時間帯番組の「ミッドナイトジャーナル」と同じスタイルであった。その後、2000年頃(詳細失念)から番組独自のOPが作られ、現在に至っている。
- かつての日本テレビケーブルニュースのOPテーマ曲のロングバージョンが鹿児島讀賣テレビのKYTニューススポットやKYTニュースと天気予報のOPに使われていた事がある。
- 天気予報で使用されているBGMは視聴者に人気があるらしく、日テレNEWS24に改称されてからも引き続き使用されている。一時は違うBGMに変更されたが、すぐに戻った。また桑田佳祐もこの曲が気に入ったらしく、スタッフにこの曲を調べてもらい、「桑田佳祐のキヤノンFMワンダーランド~やさしい夜遊び~」でオンエアした事がある。
- 2006年4月から、動画配信に力を入れており、「ビデオポッドキャスティング」の他にも、JR京浜東北線車内に設置されているモニターへヘッドラインニュースを配信。また携帯電話へのニュース動画の配信を行っている。
- 2006年3月27日11時50分に発生した大分県沖地震では、テレビ大分発の地震情報を放送したが、そのときテレビ大分からのテロップはFNNのフォーマットが使われた。(ただし、「FNN」を「TOS」に差し替えて表示。)
- 日テレNEWS24のイメージカラーは赤であるが、当初は時刻表示やL字型画面の赤色の部分が濃く、NNN24の時と比べると見にくい状態だった。その後時刻表示は半透明の赤色に、L字型画面も色の配置が少し変更された(ただし時刻表示を差し替えている地上波系列局では、時刻表示の赤色は濃くなっている)。
- NNN24時代の2004年(詳細月日失念)の日テレ系ザ・ワイドで当チャンネルの映像(確か「金曜発言中」で横田夫妻が出演した回)を使用した際、“NNN”のロゴがCSのロゴではなく地上波のロゴになっていた。