日本鉄鋼連盟
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日本鉄鋼連盟(にほんてっこうれんめい)は、鉄鋼業の総合的な調査・研究機関として1948年に設立された社団法人。
[編集] 事業の目的
社団法人日本鉄鋼連盟の事業の目的は、「鉄鋼の健全な生産、流通、消費及び貿易を促進し、もってわが国経済の発展と国民生活の向上に寄与すること」となっている。この目的のもと、調査、分析、新技術の開発、環境問題への取組みなど様々な問題に取り組んでいる。
[編集] 会員
現在、新日本製鐵・JFEスチール・住友金属工業・神戸製鋼所などのメーカー62社、三井物産・住友商事などの商社60社、他6団体で構成されている。
[編集] 人材育成
鉄鋼業界では、戦後から現在まで、業界をあげて優秀な人材の確保・育成に努力してきた。
1962年には、社団法人日本鉄鋼連盟の発起により、4年制大学並みのカリキュラムを持つ産業技術短期大学(兵庫県尼崎市・開学時は関西鉄鋼短期大学)を開学し、鉄鋼各社の従業員を再教育して、将来を担う優秀な技術者を育成してきた。(鉄鋼業界各社から企業派遣学生として2年間産業技術短期大学で学んだ者は合計で6,000名を越える)
人材の確保・育成は鉄鋼業界発展のための大きな課題であり、産業技術短期大学を活用するなど、今後も積極的に人材獲得・育成に取り組むものと見られる。