春牟古丹島
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春牟古丹島(はりむこたんとう/はるむこたんとう)は中部千島、捨子古丹島の北東方、捨子古丹海峡(ロシア名セヴェルギナ海峡 пр.Севергина)を挟んだおよそ16浬にある、長さ約13キロメートル、幅8キロメートルの北西方を頂点とした三角形の島である。ロシア連邦が実効支配しているが、日本政府は、国際法上は所属未定であると主張している。ロシア名ハリムコタン島(о.Харимкотан)。第2次世界大戦終了後、サンフランシスコ講和条約によって日本は領有権を放棄している。
中央部には海抜1157メートルの鐘状火山春牟古丹岳(ロシア名セヴェルギナ山 влк.Севергина)が座していて、有史以来度々爆発、噴火をみている。北西部は山岳が低くなっていて数個の沼があり、北隅にある小さな湾の奥は砂浜となっていて穴居の跡があったという。
日本領有時代には定住者はおらず、わずかに養狐事業で農林省から派遣された島守が越年舎で生活するのみであった。また、当時は行政上北海道根室支庁占守郡に属していた。なお、「ハリム」とはアイヌ語でウバユリを意味し、ハリムコタンとは「ウバユリの多いところ」の義であるという。