松平精
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松平 精(まつだいら ただし、1910年 - 2000年)は、鉄道技術研究所の技術者。
東京大学船舶工学科卒業後、海軍に奉職。 試験飛行中の零式艦上戦闘機の空中分解事故の原因が後尾翼昇降舵のフラッタ(風速により旗めく現象)にあることを模型実験により突き止めた。 戦後は国鉄技術研究所において、車両の蛇行動による脱線事故は台車の蛇行動であるという持論を展開した。その後、新幹線の空気バネの主要開発を行ったことで有名である。 新幹線の新幹線0系電車の先端のデザインを設計した三木忠直、自動列車制御装置 (ATC) を作った河邊一とは鉄道技術研究所で知り合った。
[編集] 略歴
- 1934年 東京大学船舶工学科卒
- 1934年 海軍航空技術敞飛行機部技師
- 1945年 国鉄鉄道技術研究所
- 1969年 石川島播磨重工業株式会社常務 同社技術研究所長、宇宙開発事業部長、技術本部長歴任
- 1978年 同社顧問
- 1989年 日本機会学会名誉員
[編集] 主な著書、主要論文
- 「基礎振動学」共立出版1950
- 「飛行機の振動」ニッセイエブロ1991
- 「日本海軍における飛行機振動研究の回顧-1-フラッタ関係」日本機械学会誌82(733) 日本機械学会
- 「日本海軍における飛行機振動研究の回顧-2-動力装置による振動」日本機械学会誌83(736) 日本機械学会
[編集] 関連項目
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