桂福団治
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桂福団治(かつら ふくだんじ)は上方落語の名跡。当代は4代目。
- 初代は2代目桂春団治の前名。恰幅の良い体格から名付けられた。
- 2代目は3代目(当代)桂春団治の前名。実父(初代)と異なり当時二枚目の優男であったが、父の名を継いだ。
- 3代目は異色落語家で知られた祝々亭舶伝(2代目 桂春輔)の前々名。
4代目桂福団治(1940年10月26日 - )は上方(大阪)の落語家。本名、黒川亮。三重県四日市市出身。松竹芸能所属。
[編集] 略歴
- 1961年3代目桂春団治に入門。一春と名乗る。
- 1964年千日劇場でデビュー。
- 1966年小春襲名。その後演芸ブームと共に「ペケペン落語」で売り出す。
- 1975年四代目福団治襲名。以降手話落語に取り組む。
[編集] 備考
- 上方芸人の芸に対する執念と壮絶な生涯を描いた映画「鬼の詩」(ATG 藤本義一原作)に主演。
- 福祉施設への慰問の営業で、掛け合いではあるが横山やすしと最後に漫才を演じた芸人でもある。
- 売り出す契機となった「ペケペン落語」とは、人形浄瑠璃の三味線の合いの手(を真似た声色)をクッションとした小咄集のこと。大いに受けたが、福団治襲名と共に封印した。