森山直太朗
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森山 直太朗(もりやま なおたろう、1976年4月23日 - )は、東京都生まれのシンガーソングライター。血液型B型。セツナインターナショナル所属。
素敵な声を持った“いわゆる”実力派の歌手。御徒町凧と共に書く詩は美しく悲しい。
母はフォークシンガーの森山良子、異父姉は異色ウクレレデュオPetty BookaのPetty(森山奈歩)。かまやつひろし(ムッシュかまやつ)は従兄弟伯父、その長男かまやつ太郎(TAROかまやつ)は再従兄。小木博明(おぎやはぎ)は義兄。木村佳乃は小学校時代の同級生で元同じ事務所に所属していた。
大学在学中から、主に吉祥寺公園でギターを抱えて歌うようになる。作詞は殆どの楽曲を御徒町凧と共作している。
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[編集] 人間性・音楽性
- 音楽一家の中にいて、音楽をしようと思ったのは20歳前後と遅咲き。小学生の頃等は、森山良子の息子だから歌が上手いだのと評価されるのを嫌い、一切人前で歌わなかった。しかし大学に入り、将来を考えていると、サラリーマンになることは自身にとって、とても不安定な道を行くように思い、残ったのが音楽だったと、本人は言っている。
- 初めて自分で(1人で?)作った曲は「高校三年生」(『直太朗』収録)。誰か歌う人はいないかなと思ったら、台所にいた。デモテープを作り、テーブルの上にこっそり置いた。それを聴いた森山良子は、本人に歌うように言ったという。
- 上記の高校三年生デモテープ作りの時に、森山良子の特徴的なファルセット(裏声)を意識して録音する時に、自分にも備わっていた特異な裏声に気づく。その為か彼の作品の多くは、自らの裏声を意識した曲作りになっている。
- 自身のラジオでは区切りの頭に何かを言いたがる。よく言う言葉は「開いてる窓からこんばんは」
- ファンクラブ会報で料理レシピを連載する程の料理好きで、カレーライスが好物である。
- 歌番組に出演すると司会者にすぐ弄られる。
- 小さい頃から、姉の影響を受け洋楽をよく聞いていた。中でも、ボブ・ディランへの思い入れは強い。
- 「時の行方~序・春の空~」で渡辺善太郎の編曲になるまで、メジャーデビューからずっと直太朗の編曲を務めてきた中村太知(中村タイチ)の評価はファンの間で高い。直太朗自身、特に夏の終わりに関してのアレンジは最大評価をしている。ちなみに時の行方という曲はもともとインディーズの頃からの曲で、「直太朗」「永遠はオルゴールの中に」に収録されていてとても高評価であって、シングル化と聞いて期待を募らせるも、善太郎のアレンジが派手すぎてこのシングル版の時の行方の仕上がりに不満をもつファンもいた。
[編集] 概略
- インディーズ時代は「直太朗」として活動。ニッポン放送『LF+R RECORD SPECIAL』にレギュラー出演し、多くの楽曲を披露する。
- 友人でもある綾小路セロニアス翔の『氣志團綾小路セロニアス翔のオールナイトニッポン』に出演した際、自分の秘密を暴露するという企画があり、それが発端となり「森山オナ太朗」という名前が付けられる。その名は当分の間呼ばれ続けた。番組アシスタント・高田馬場文夫に曲を提供。
- デビューについては母親である森山良子は知らなかったという。
- ファンクラブ「直ちゃん倶楽部」設立。
- 2005年4月1日より在京FMラジオ局J-WAVEの番組「OH! MY RADIO」の金曜担当を務める。
- 2006年1月28日の『ミュージックフェア』「森山良子歌手生活40周年」では再び親子で熱唱。曲中にコント的な演出も織り交ぜた。
- 平成18年度第73回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲「虹」を御徒町凧とともに作詞作曲した。
親子二代のミュージシャンとしては共演の機会も多く、単独で歌番組に出演する際も互いの話題を振られることが多い。藤圭子・宇多田ヒカル親子や古谷一行・降谷建志(Dragon Ash)親子のケース同様、子単独でのブレイク後にその親子関係が世に知られている。
[編集] 代表曲
- さくら
森山直太朗の名を日本中に知らしめた歌曲である。自身作曲、作詞は御徒町凧との共作。以降、御徒町は直太朗の専属作家としての活動を始めるきっかけとなった。
アルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』に収録された後、マキシシングル『さくら(独唱)』としてシングルカットされた。
この歌は、編曲の違いにより幾つかの版が知られている。
- 『さくら』(Original Version)
- 『さくら(独唱)』
- 『さくら(合唱)』
- 『さくら(伴奏)』
尚、『さくら(合唱)』バージョンは、宮城県第三女子高等学校の音楽部(合唱部)がバックコーラスを担当。レコーディングの模様はアルバム『いくつもの川を越えて生まれた言葉たち(2003)』のボーナスDVDに収録。 2003年1月から3月にかけて、MBS系クイズ番組「世界ウルルン滞在記」のエンディング・テーマとして使用された。2006年に行われたオリコンの桜ソングランキングでは1位を獲得している。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] シングル
- 『ワスレモノ』(2001年11月10日)(インディーズ盤)
- 『星屑のセレナーデ』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗/編曲 中村太知)(2002年11月27日) (オリコン187位)
- 『さくら』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗/編曲 中村太知)(2003年3月5日)(オリコン1位)
- 『夏の終わり』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗/編曲 中村太知)(2003年8月20日)(オリコン6位)
- 『太陽/声』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗/編曲 中村太知)(2004年1月10日)(オリコン5位)
- 『生きとし生ける物へ』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗/編曲 中村太知)(2004年3月17日)(オリコン9位)
- 『今が人生~飛翔編~』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗/編曲 中村太知)(2004年8月4日)(オリコン20位)
- 『時の行方~序・春の空~』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗/編曲 渡辺善太郎)(2005年2月23日)(オリコン15位)
- 『小さな恋の夕間暮れ』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗・御徒町凧/編曲 渡辺善太郎)(2005年6月15日)(オリコン10位)
- 『風花』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗・御徒町凧/編曲 渡辺善太郎)(2005年11月16日)(オリコン10位)
- 『君は五番目の季節』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗・御徒町凧/編曲 田中義人)(2006年3月1日)(オリコン13位)
- 『風になって』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗・御徒町凧/編曲 笹路正徳)(2006年9月13日)(オリコン18位)
- 『恋しくて / 夢みたい~だから雲に憧れた~』(作詞 森山直太朗・御徒町凧/作曲 森山直太朗・御徒町凧/編曲 笹路正徳)(2006年10月25日)(オリコン27位)
[編集] アルバム
- インディーズ『直太朗』(2001年3月7日)
- ミニアルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』(2002年10月2日)(オリコン18位)
- コアアルバム『いくつもの川を越えて生まれた言葉たち』(2003年6月18日)(オリコン3位)
- フルアルバム『新たなる香辛料を求めて』(2004年5月26日)(オリコン1位)
- フルアルバム『風待ち交差点』(2006年11月29日)
[編集] 企画盤
- DVDアルバム『永遠はオルゴールの中に』(2003年12月3日)
- DVDシングル『生きとし生ける物へ』(2004年4月28日)
- DVDアルバム『森の人』(2005年4月20日)
- ベストアルバム『傑作撰2001~2005』(2005年6月15日)(オリコン3位)
- DVD『君は五番目の季節 ツアードキュメンタリーフイルム』(2006年6月28日)
[編集] ダウンロード配信限定楽曲
- 12月
[編集] 外部リンク
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