正信会
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基本教義 |
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縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
経典 |
聖地 |
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正信会(しょうしんかい)は、日蓮正宗系の新宗教団体。現議長は丸岡文乗。本部は存在しない。正信会は宗教法人の資格を持っておらず、僧侶によって教義や指導内容が全く異なるので単立教団とみることができる。 現在宗教法人格を取得しようと主張する一派と、あくまでも日蓮正宗に帰属することを前提として任意のままの集まりでいようとする一派との間で内紛状態が続いている。
1977年6月17日に創価学会の教義逸脱、創価学会による御本尊書写問題が表面化したことをきっかけとして、それまで学会に組織面・教義面で多くを任せていた宗門(日蓮正宗)側が学会批判を始めたことに端を発する。11月7日に学会幹部が大石寺に参詣し教義逸脱の非を認めることで一時収束を見せるが、宗門側の僧侶の一部には学会への批判が依然として存在し、学会に対抗する信徒組織(檀徒)も勢力を伸ばした。 1979年7月22日に管長・細井日達が死去(遷化)し、学会に対して協調の姿勢を見せていた阿部日顕が登座すると、学会との対立を控えたい宗門首脳と学会を批判する一部僧侶・檀徒とが対立。1980年7月4日に「正信会」を結成して宗務院が中止勧告を出すなか檀徒大会を開催、学会批判を強めた。これを牽制する目的で宗門は5名の正信会僧侶を僧職から追放(擯斥処分)にしたが、正信会側から日達から日顕へ血脈相承した形跡がないので、管主の資格無いとして地位不存在確認の裁判を起こした。この対処として日蓮正宗は正信会僧侶の大量処分へ踏み切った。
阿部日顕の血脈相承疑義及び正信会僧侶僧職の擯籍処分と寺院占拠問題に関わる裁判は、信仰次元の問題なので当事者間の話し合いで解決するべきである。として棄却されている。
現在、正信会は日蓮正宗の寺院を中心に活動を継続しており、出家や授戒も宗門とは別途におこなっている。 また、日蓮正宗系としては珍しく久遠寺の日蓮宗を始めとした他の宗教団体と交流がある。 正信会有志が集う興風談所(研究所)の出版する書籍は他日蓮教団からも注目される研究も存在する。
近年は御書システムと呼ばれる日蓮聖人御書を管理工学研究所の桐用プラグイン化した物を各方面の研究者向けに無償ダウンロード配付もしくはCD-R版の有償配付を行なっている。
[編集] 外部リンク
- 正信会公式HP
- 正信覚醒の門
正信会の矛盾と現在の日蓮正宗への疑問等 - nbのページ
正信会関連資料と幕末迄の日蓮正宗史 - 創宗戦争の基礎知識
- 財団法人日弁連法務研究財団九州支部設立報告
血脈相承疑義及び正信会僧侶僧職の擯籍処分と寺院占拠問題への日弁連法務研究財団関係者の見解あり - 御書システム
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