活性炭
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活性炭(Activated carbon)とは、特定の物質を選択的に分離、除去、精製するなどの目的で吸着効率を高めるために化学的、物理的な処理(活性化)を施した多孔質の炭素。原料としては木・竹・椰子ガラなどの植物、石炭、石油質などが用いられる。また、活性化の方法は水蒸気や二酸化炭素、空気などのガスを使う高温炭化法(800-950℃)が一般的で、他に薬品を使う方法もある。
活性炭は、多孔質であり、多くの物質を吸着させる性質があるため、脱臭、水質浄化、毒物中毒における毒の吸着等に用いられる。また、材料や製法によって多彩な形状を持つ(粉末状、粒状、破砕状、繊維状、ハニカム状など)。
用途が異なる点から、燃料としての木炭とは区別される。
活性炭の2004年度日本国内生産量は80,076t、工業消費量は1,646tである。
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