無人島
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無人島(むじんとう)とは、水域に四方を囲まれた陸の中で面積の規模の小さいものをいう島のうち、有人でなく無人のもの。比喩として用いる場合には、島とは限らずある種の隔離された状況を指して無人島と言うことがある。
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[編集] 概説
無人島は、しばしば都市や文明の対極にあるものとして描かれる。デフォーが著した『ロビンソン・クルーソー』を初め、しばしば文学作品などのテーマとして取り上げられる。多くの場合、その意図は、文明社会から隔絶された人間を描くことで人間や人間社会の本質を浮き彫りにし、あるいは通常は所与のものと考えているもの(科学、宗教、教養、人との関わりなど)が人間にとって必要か否かといったことを描き出す点にあるといえる。
[編集] 日本の無人島
日本では、本土(本州、北海道、九州、四国、沖縄本島)及び有人離島(432)を除く海図上の岸線0.1km以上の島と定義されており、1年を通して居住者がいないことも条件に含まれる(季節によって定住者が居る・住民票や戸籍がその住所に置かれていても実際には住んでいないなどの場合は無人島である。)日本における無人島の数は6,415に上る。
現在ロシアの実効支配下にある北方領土の178島や大韓民国の実効支配下にある竹島も、法令上は無人島となっている(ただし、実際には北方領土にロシア系住民が多数居住している。)