物語
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物語(ものがたり)とは、語り手が語られる主体に、順序だてて語るさまざまな出来事のこと。ナラティブ(英 narrative)、ストーリーとも言われる。虚構作品(フィクション)だけではなく、歴史や新聞記事の中にも見られる。
目次 |
[編集] 定義
[編集] 物語論
文学理論の物語論の観点からは、筋としてまとめられる言説のことをひろく物語と捉える。「物語言説」「物語内容」「語り」などの視点から研究される。
[編集] 近代小説との対比
近代小説に対比させて近代以前の文学作品やその様式のことを物語と呼んで区別することがある。
(加筆希望)
[編集] 日本文学と物語
日記文学や随筆、場合によっては私小説などを含む自照的なもの以外の、他人に向かって語られる作品のことを物語と定義することもある。叙事的な内容のものを指すことが多い。
狭義には『竹取物語』にはじまり鎌倉時代の擬古物語に至る古典の物語文学のことを指す。『伊勢物語』『平中物語』『宇津保物語』『落窪物語』『源氏物語』『栄華物語』『浜松中納言物語』『狭衣物語』『とりかへばや物語』などが挙げられる。
さらに広く、後の軍記物語や説話物語まで含めることもある。『雨月物語』などの戯作までを指すこともできる。また、『お伽草子』などに含まれるおとぎ話や説話、昔話、民話などを漠然と指して物語と呼ぶこともある。
これらの定義にあてはまらないが、たとえば『はてしない物語』のように近現代の作品であっても物語という語をタイトルに含むものは多い。
[編集] 種類
日本文学の物語は次のように分類される。
- 古物語
- 擬古物語
(加筆希望)
[編集] 歴史
古い物語として有名なのは、古代オリエントの『ギルガメシュ叙事詩』である。長いものは、古代インドの『マハーバーラタ』がよく知られている。
日本文学においては『竹取物語』が仮名で書かれた最初のいわゆる「物語」であり、紫式部はこれを「物語の出で来始めの祖」と評した。
[編集] 関連項目
- 口承文芸
- 物語の類型