犯罪精神医学
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犯罪精神医学(はんざいせいしんいがく)は、おもに法廷の場で犯罪に至った精神的事由を明らかにし、責任能力の有無を考察判断する精神鑑定領域を包括した学問を指す。
[編集] 定義
一般的には、犯罪にいたる原因論を科学的に究明する犯罪生物学に、犯罪を犯した人間に刑事罰を科すことが可能かどうか、責任能力を判断する学問である司法精神医学から成り立っている。
この二つの領域を総合して犯罪精神医学と称するのが普通である。
犯罪精神医学は犯罪人(学問上の定義による)の責任能力を判定する特殊な性質上、矯正施設における医療を扱う矯正医学を包括する場合もある。 しかしながら、矯正医学の扱う範囲は精神医学領域のみではないので犯罪精神医学に含める場合は、その精神医学領域ということになるのは言うまでもない。