皆生温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
皆生温泉(かいけおんせん)は、鳥取県米子市(旧国伯耆国)にある温泉。収容人員は山陰最大といわれ、山陰の熱海の異名を持つ。
目次 |
[編集] アクセス
- JR山陰本線米子駅から5km、日交バス・日ノ丸バスで19分(280円)、タクシーで15分。バスの便も多い。
- 米子空港からタクシーで20分。
- 米子自動車道・山陰自動車道米子インターチェンジから6km、約10分。
[編集] 泉質
ナトリウム、カルシウム塩化物泉(含塩化土類)の食塩泉。 「海に湯が沸く」と唄われる。
[編集] 温泉街
米子市街の北東部、白砂の美しい弓ヶ浜沿いにあり、夏季には海水浴場となる。湯上りの散策に好まれる温泉街は、東には美保湾越しに大山がよく見えて「日本の朝日100選」に選定されているほか、「日本の渚100選」、「日本の白砂青松100選」、「都市景観100選」にも選定されている。浜の内側には大きな温泉旅館やホテルが浜に沿って一直線に立ち並ぶ。旅館街の裏側には、飲み屋・飲食店・風俗営業の店が集まり、夜にはネオン街となる。
[編集] 歴史
温泉の歴史はさほど古くはなく、1890年(明治23年)に地元の一漁師が海中に温泉が湧いているのを発見し、それを泡の湯と名付けた。大正時代に入り地元の土地会社が目を付け、温泉地として開発した。第一期工事が完了したのは1924年(大正13年)である。戦後は団体客が多く訪れるようになり、今日に見られるような温泉街に発達する。一方で歓楽温泉から健康的な温泉へイメージ変化を図っており、1978年(昭和53年)には弓ヶ浜に海水浴場を整備、1981年(昭和56年)には日本で最初のトライアスロン競技が開催され、その発祥の地として毎年大会を開催している。その他スキー、キャンプ、登山、釣りなどの拠点としての開発も行っており、その他イベントの開催や郷土文化の伝承、来訪者の手形を嵌め込んだ海岸遊歩道の整備など様々な試みが行われている。
なお、1925年(大正14年)~1938年(昭和13年)には米子電車軌道という路面電車が米子駅前と温泉を結んでいた。
[編集] バス路線詳細
- 高速バス
- 空港リムジンバス
- 一般路線バス