監獄固め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
監獄固め(かんごくがため)は関節技に分類されるプロレス技の一種。
マサ斎藤が開発したとされる。マサ斎藤は1984年にケン・パテラが起こした暴行事件に巻き込まれ、一年間の刑務所生活を強いられた。その際獄中でこの技を開発したため、監獄固めの名前が付けられた。
[編集] 解説
寝た状態の相手(仰向け、うつ伏せは問わない)の両脚を交差させた状態にし、相手膝下が自分の膝裏側に来るように絡め取り、腰を落として体重をかけつつ膝を絞めつける事で相手脚部関節にダメージを与えるもの。
プロレスラーはその運動特性から膝関節に負担がかかる事が多く、それ故に膝に故障を抱える選手は多い。よって相手選手の状態によってはかなりのダメージとなる。
[編集] 有名な使い手
開発者のマサ斎藤が主要な使い手であった。特殊な大技ではないが、これを用いる選手は多くない。マサ斎藤以外には、佐々木健介、蝶野正洋、谷津嘉章らが知られる。特に佐々木健介が使用する場合、佐々木と斎藤との関係が密接である事から「マサ斎藤直伝の」と呼ばれる場合がある。
[編集] 派生技
関節技は、特定の部位に応力を集中させる事でダメージを与えるため、十分に効果を発揮するには必然的にある程度固定された型になる。監獄固めもその点はシンプルな技であり、使い手によって多少見た目の差はあれど、派生技と言えるものは考えにくい。ただし監獄固めの場合、その効果は下半身に集中しており
- 相手を寝かせた状態で下半身を固定するため、相手の動きを限定出来る。
- 相手下半身が最初からねじられた状態になるため、相手上半身の動きも取りづらくなり、逃げにくい。
- 自分の上半身は自由度が高い、いわゆるマウントポジションに近くなるため、上半身を使った追加攻撃が容易である(もがく相手に張り手を食らわす、など)。
などから、監獄固めの状態からさらに相手への攻撃を追加する事は可能である。 その点で、佐々木健介の「フルネルソン監獄固め」は、監獄固めの派生ではないが、監獄固めをベースとした複合技の一つとして特筆される。
カテゴリ: プロレス技 | 格闘技関連のスタブ項目