詰み
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詰み(つみ)とは、将棋、チェス系統のゲームの用語。どちらかの玉将(キング)が死んでいる状態。チェスの場合はチェックメイトとも言う。
[編集] 概説
詰みは以下の2条件を満たす必要がある。
- 王手がかかっており
- いかなる合法な手を指しても、次の相手の手番で玉将が捕獲されることが避けられない
簡潔に言えば何をしようと結局は玉将を取られてしまう状態(相手のミスが無ければ)であり、これが発生した時点で詰められている方の負けとなる。
本将棋では詰んだ時点で勝負は決し、実際に玉将を「取る」ことは普通しない。
2.のみが満たされた状態はステイルメイトと言い、将棋では詰みと同様負けになり(ただし実戦で発生することはほとんどない)、チェスでは引き分けになる。
なお、中将棋など王の働きをする駒が複数あるゲームの場合は、詰めるだけでなく、王の働きをする駒が残り1つになるまでは実際に取らなければならない。残る1つを詰めた時点で勝利となる。
[編集] 通称
以下のような通称を持った、特殊な形の詰みがある。
- 将棋
- 都詰め:5五(将棋盤の中央)の地点で王が詰んでいる状態
- 雪隠詰め(せっちんづめ):1一や9一の地点(将棋盤の角)で王が詰んでいる状態
特に詰将棋で用いられる語句である。なお、「雪隠」とは便所のことである。
- チェス
- スマザードメイト:自陣の駒によって逃げ道をふさがれているキングにナイト単独でチェックメイトにすること