金森徳次郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金森 徳次郎(かなもり とくじろう、1886年3月17日-1959年6月16日)は憲法学者、政治家。
愛知県名古屋市生まれ。愛知一中、旧制一高を経て、東京帝国大学法学部卒。高等文官試験行政科合格、税務監督局属兼大蔵属。1934年岡田啓介内閣にて法制局長官に就任する。しかし以前の著作「帝国憲法要説」が天皇機関説的であるという理由で右翼勢力に攻撃を受け辞任することになる。戦後は吉田茂内閣の憲法担当国務大臣となり、国会にて憲法に関する政府答弁を行う。特に有名な答弁としては国体についてのものがある。金森は国体を「天皇を憧れの中心として、心の繋がりを持って統合している国家」であると答弁した。これにより国体は変化していないということを強弁し国会を乗り切ることに成功した。また、初代の国立国会図書館長も務めている。