長崎自動車
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
略称 | 長崎バス |
本社所在地 | 850-0842 長崎県長崎市新地町3番17号 |
電話番号 | 095-826-1111 |
設立 | 1936年5月 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 乗合バス事業,貸切バス事業,不動産業他 |
代表者 | 上田恵三 |
資本金 | 780百万円 |
従業員数 | 1,104名 |
主要株主 | 南国殖産(34,026株),十八銀行(30,000株),いすゞ自動車(20,000株)他 |
主要子会社 | 長崎バス観光,ナバ開発(ホテル日航ハウステンボス),長崎バス商事他 |
外部リンク | http://www.nagasaki-bus.co.jp/ |
長崎自動車(ながさきじどうしゃ)は長崎県長崎市に本社を置く路線バス事業者である。1936年4月28日設立。営業エリアの広さの割に保有車両数が多く、約600台を保有する。本社所在地は長崎市新地町3番17号(長崎新地バスターミナル内)。通称は長崎バス、または長バス。
目次 |
[編集] 沿革
- 1936年4月28日 長崎・茂木乗合自動車株式会社として設立。
- 1936年11月x日 社名を長崎自動車に変更。
- 1971年3月1日 長崎電気軌道のバス部門を譲受。
- 1987年x月x日 子会社として大崎自動車を新設し、大島出張所のバス事業を同社に譲渡。対象は大島町・崎戸町内(いずれも現・西海市)の各路線。
- 1989年~1990年頃 自動読み取り式運賃箱を順次各営業所へ採用。
- 2002年1月21日 神の島営業所で新しいタイプの運賃箱と共に長崎スマートカード導入・運用開始。(その後3年かけて全営業所で導入・運用開始)
- 2003年10月1日 子会社さいかい交通を新設し、瀬戸営業所のバス事業を同社に譲渡。対象は大瀬戸町・西彼町・西海町内(いずれも現・西海市)の各路線。
- 2004年7月1日 子会社として長崎バス観光を新設し、貸切バス事業を同社へ譲渡。
- 2004年10月1日 さいかい交通が大崎自動車を吸収。
[編集] 一般路線バス
長崎市内を中心に長崎半島・西彼杵半島一帯に路線を持つ。長崎市内から長崎空港への空港連絡バスも運行している。(長崎県営バスと共同運行)
民間バス事業者としては日本一の運賃の安さ(1キロ当たり21円50銭 全国平均は39円台)で知られている。
市内でのイベント時には路線バス車両を利用したイベントバスの運行もよく行っている。
[編集] 営業所所在地
- 桜の里営業所
- 所在地:長崎市さくらの里3丁目382番3号
- 松ヶ枝営業所
- 所在地:長崎市松が枝町6番6号
- 大橋営業所
- 所在地:長崎市油木町2番9号
- 神の島営業所
- 所在地:長崎市神ノ島町1丁目331番65号
- 時津営業所
- 所在地:西彼杵郡時津町浦郷字新地542番3号
- 柳営業所
- 所在地:長崎市小が倉3丁目76番48号
- ダイヤランド営業所
- 所在地:長崎市ダイヤランド4丁目10番276
- さいかい交通本社(旧瀬戸営業所)
- 西海市大瀬戸町瀬戸板浦郷920番10号
- さいかい交通大崎出張所
- 西海市大島町
[編集] 廃止された営業所
- 茂里町営業所(2006年8月31日廃止)
- 所在地:長崎市茂里町1番59号
- 稲佐橋営業所(2006年8月31日廃止)
- 所在地:長崎市光町1番5号
- 田上営業所(2003年4月6日廃止)
- 常盤町営業所(2002年廃止)
[編集] 営業所再編について
近年営業所の再編が続いている。2002年4月には当時の常盤町営業所を松ヶ枝営業所に統合する形で廃止、茂里町営業所の一部と松ヶ枝営業所の大半の系統を新設の桜の里営業所に移管した。また2003年4月には当時の田上営業所を稲佐橋営業所に統合して廃止している。(ただし敷地は引き続き車庫として利用されている。)
これに伴い、営業所間での車両の転籍、車両の担当路線追加、車両の行き先表示項目追加などの整備作業などが少なからず発生している。これらの問題を考慮してか近年車両の方向幕をLED表示に変更する試みが始まり、現在は実用化に至っている。
さらに茂里町営業所があった一帯を複合商業施設へ転用する計画に伴い、茂里町営業所と稲佐橋営業所は2006年8月31日をもって営業所の運用と敷地の利用(茂里町営業所のみ)を完全に廃止した。このため例年であれば10月1日に行われる秋のダイヤ改正が9月1日に実施されることとなった。廃止された営業所の穴埋めとして、南長崎地区に柳営業所、ダイヤランド営業所の2つの新しい営業所が誕生して、神の島営業所も拡張された。
[編集] 自動読み取り式運賃箱
運賃箱は自動読み取り式を採用している。
バーコード式整理券を運賃箱に投入すると運賃が表示され、硬貨や共通回数券(2004年9月30日で発売中止・2005年3月31日で利用停止)を運賃箱に挿入すると、投入額が表示される。運賃と投入額が合わなければ警告音が鳴り、不正防止に役立っている(運賃と投入額が合えば、精算完了音が鳴る。)。
自動読み取り式運賃箱は、1989年~1990年頃から2002年~2004年まで使われていた旧型と、2002年~2004年にかけて導入された新型がある。どちらも小田原機器製である。
[編集] 旧型
1989年頃から1990年頃にかけて、全営業所へ導入された。運賃と投入額の表示は、上向きに設置されていた。
この代では、磁気式バスカードが使用できた。整理券で運賃を読み取り、読み取られた運賃をカードから差し引くと言う方法で運賃精算を行っていた。ちなみに他県では整理券機能を代用できる磁気式バスカードが流通しているが、長崎バスでは導入時期が早かったことなどもあり整理券機能の代用が出来ず、営業所や車内での販売も行われなかった。
長崎スマートカードが導入されると、カードリーダーや精算用表示機の設置が難しい構造であったことから、新型に置き換えられていった。これに伴い、磁気式バスカードも2002年12月31日をもって発売中止となった。
使用停止となるころに新500円硬貨が流通するようになったが、新型運賃箱導入を控えていたため新硬貨はには対応させないようになっていた。
[編集] 新型
小田原機器LX-FANの長崎バス仕様。2002年頃から2004年頃にかけて、全営業所へ導入された。[1]
長崎スマートカードと同時に導入されたタイプで、カードリーダーを直接運賃箱に組み込み、運賃と投入額の表示が斜め横向きになり、投入した整理券などを運転者・乗客双方が確認できるので旧型よりも見やすくなった。旧型で対応しなかった新500円硬貨には製造時から対応している。
[編集] 車両の特徴
普通型・1999年からワンステップバス運行開始(2001年から車椅子対応型運行開始)・2005年12月からはノンステップバスも1台だけ運行。
車両の外見的特徴として2000年以前に導入された現役車両の多くは系統表示幕またはLED[2]が行き先(左)・経由(右)の左右分割式であることや[3][4][5]、銀または白の地に赤と青の模様を施している点、屋根上に車両番号を大書している点、車内装備の特色としては、投入料金を機械で精算する自動読み取り式運賃箱(前述)が挙げられる。
高需要路線が多いことから、道路条件の厳しい一部の路線や、コミュニティ系を除いて大型車(車体長10~11m級)でほぼ統一。坂道の多い長崎の事情を考慮し、大型車には高出力エンジン(300ps級)を装備している車両が多いのも特色である。半面、ツーステップ車の大半は始業点検や整備での簡便性を考慮してか、リーフサス(板ばね)を採用している。一般路線バスにおいての冷房化は早期に実施されており、冷房は1973年導入分から標準装備され、1982年から全車が冷房車となっている(一般路線バス事業者では全車冷房化達成第1号)。海沿いの道を走ることが多いため車体の損耗も早く、2005年までに昭和時代導入分車両は全て廃車となっている。
また、高速バスや観光バスなど一般路線バス以外の車両は一般車両と模様が明らかに違うものの、白地に赤系統青系統の模様を施している点、車体前面フロントガラス上部のボディが水色になっており、一見して他社の車両と区別が付くようになっている点などが特徴的である。
なお一般路線バスの車両のうち、2000年に導入された車両のうち6台は急行用として一般車両とは異なる塗装が施されているが、これらの急行用車両が担当していた路線は導入後わずか1年足らずで全て廃止されてしまい、現在は急行用車両は一般車両と全く同じ運用に就いている。
車両は、いすゞ・日野・三菱ふそうを採用している。かつて長崎いすゞ自動車(現在いすゞ自動車九州に統合)を系列に持っていた関係上、路線バスではいすゞが中心に導入されているが、高速・貸切は日野・三菱が中心である。
ボディは各メーカーの純正車体のほか、西日本車体工業も一部採用している。
なお、2003年2月26日にハウステンボスが会社更生法の適用を申請したことで、出資していた長崎バスも最終赤字決算を余儀なくされ、新車の投入が手控えられた。このため、2003年の新車は3台の小型路線バスを導入するだけにとどまり、翌2004年は新車投入そのものが行なわれなかった。
[編集] 運行している市町村
[編集] 主な路線
系統番号の一桁は長崎駅より北部方面、二桁は南部方面を示す。また、方向幕表示で系統番号が青になっているものは大波止経由、赤になっているものは長崎市役所前経由であるため大波止または市役所の表記は省略されることが多いが、LED表示になってからは色分けが出来なくなっている(そのためほとんどのもので大波止か市役所が経由地に表示されるようになっている)。[6]
- 北部方面
- 1 - 松山町・住吉経由、滑石(なめし)・時津(とぎつ)・長与・琴海・桜の里・恵の丘・女の都(めのと)など北部方面
- 2 - 松山町・西町経由、虹が丘方面
- 3 - ロープウェー・城栄町経由、下大橋・城山台・小江原(こえばる)・相川(あいがわ)・桜の里方面
- 4 - ロープウェー・西城山小学校経由、下大橋方面
- 5 - 稲佐(悟真寺前)・稲佐山方面
- 6 - 飽の浦(あくのうら)経由立神・神の島、福田・相川・桜の里方面
- 7 - 長崎半島方面発長崎駅前・茂里町・稲佐橋方面
- 8 - 長崎大学医学部前経由江平(えびら)・下大橋方面
- 9 - 松山町・純心高校前経由、女の都・恵の丘・長与・西山台など北部方面
- 南部方面
- 10 - 弥生ヶ丘経由、田上・茂木方面
- 20 - 北部方面発長崎新地・中央橋方面
- 30 - 小ヶ倉・香焼(こうやぎ)・長崎半島方面
- 40 - 上戸町・新戸町団地・ダイヤランド方面
- 50 - 白木経由、飯香の浦(いかのうら)・風頭山(かざがしらやま)・早坂方面
- 60 - 大浦経由、上戸町・ダイヤランド・田上方面
- 70 - 中川町経由、風頭山・早坂方面
- 不規則路線
以下は系統番号で示した路線に分類されないため系統番号は表示されないが、ほぼ定期路線となっている。
- なお、ダイヤランド・風頭山方面⇔立神方面も通勤用路線だが、こちらは系統番号が表示される。
- 長崎北高校・長崎北陽台高校など高校通学用路線
- 長崎新地⇒ロープウェー・春木町・城山台経由、小江原・相川方面(長崎新地行きは20番)
- 長崎新地⇔時津・溝川方面(長崎市役所・長崎バイパス経由)
- 長崎新地⇔南陽台・満永方面(長崎市役所・長崎バイパス経由)
- 時津⇔長与方面
- マイクロバス担当路線(江平中学校~本原~住吉~百合野病院、浦上駅前~長崎大学病院~大橋~浦上駅前、大波止ターミナル~長崎新地ターミナル~二本松団地、錦三丁目~大橋~住吉~住吉台、住吉~泉町~西崎団地)
将来的にLED式の行先表示が全車両に標準装備された際には、系統番号を大規模に再編するという話が出ている。
尚、行き先が同じでも系統によっては経由地の異なる場合があるので、乗車する場合には注意が必要である。(例:3番系統相川行きと6番系統相川行き)
[編集] 主なターミナル
- 長崎新地ターミナル(本社)
- 5面のホームを持つターミナルで、長崎スマートカード・定期券の発売窓口があるほか、ダイエーがテナントとして入店している。
- なお、長崎空港へのリムジンバスは一時期ターミナルビル内のバス乗り場発着であったが、ながさき出島道路開通後は新地が始発地でなく経由地になったためターミナル内へは乗り入れなくなった。
- 茂里町ターミナル(旧茂里町営業所)
- 敷地内に始発専用バス停が設けてあり、始発便はそこから乗車するようになっていた。
- 茂里町再開発計画に伴い、2006年9月より運用休止。国道上の茂里町停留所及び宝町停留所で機能を代用している。
- 桜の里ターミナル(桜の里営業所)
- 長崎市西北の交通の要衝。本社-瀬戸線はさいかい交通担当の直通便を除いて全てここで乗換えとなる。
- 1階は営業所の窓口の他に待合室・自販機コーナー・トイレが設けられ、接続待ちの際は乗客がここで休憩できるようになっているが、1階の営業所の建屋以外の場所、および2階から上は立体駐車場によるバスの車庫となっている。
[編集] 高速バス
- 名古屋・大垣~長崎
- 京都・大阪~長崎
- 神戸・姫路~長崎
- 大分・別府~長崎(ただし長崎側の発着点は新地ターミナルではなく駅前の県営バスターミナルである)
※長崎自動車の昼行高速バスは大分線のみで、熊本線や宮崎線などは長崎県交通局が担当している。
また福岡線は九州急行バスが担当しているが、長崎自動車には九州急行バスとの資本関係はない。
[編集] 定期観光バス
長崎市内を巡るコースと、期間限定ながら外海方面の教会などを巡るコースの2種類がある。
[編集] 貸切バス事業
子会社の長崎バス観光が行っている。長崎市を本拠地とするということで修学旅行客の輸送が多いため、車両は大口団体輸送を重視し過剰な装飾を排した55人乗りのハイデッカーが中心。
[編集] コミュニティバス
長崎市が運行する長崎市コミュニティバスの都心部循環線、伊王島線、三和線、香焼三和線、野母崎線を担当している。
[編集] 子会社
[編集] バス事業
[編集] その他
長崎バスターミナルホテル、ホテル日航ハウステンボス、長崎バイオパークなどの子会社がある。かつては長崎遊園地も運営していた。
[編集] 脚注
- ↑ ただし導入には免許の取得が必要なため、2004年以降の新規マイクロ線などでは路線開設から導入までに1年程度かかる。
- ↑ LEDで系統表示を行う車両は2001年より導入されたが、それ以前に導入された車両も一部2004年頃から方向幕をLEDに交換している。
- ↑ 車両の損耗が早いため現在運用されている非分割式方向幕車両は現在ほとんど廃車。
- ↑ 2001年以降に導入された車両も、順次LEDが行き先・経由の左右分割式に変更されている
- ↑ 終着地が同じで経由の異なる路線が多いため方向幕を分割することで効率化を図ったようだ
- ↑ 現在の法律ではLED方向表示に使用可能な色が限定されていることによる
[編集] 外部リンク
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