防府天満宮
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防府天満宮(ほうふてんまんぐう)は、山口県防府市にある菅原道真を学問の神様として祭った天満宮。「松崎天満宮」・「宮市天満宮」とも。道真が亡くなったすぐ翌年、延喜2年(904年)に出来た日本でも最も古い天満宮である。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並んで、「三天神」と言われている。これは、道真が宮中での権力争いで失墜し、九州の太宰府に流されていく道筋での宿泊地だったと言われている。
防府市は、この天満宮を中心に栄えてきた町で、年間を通して天満宮の行事での来訪者が多い。最も有名なのは2月の牛替神事(うしかえしんじ)と11月の御神幸祭(ごじんこうさい)である。御神幸祭は、別名裸坊祭ともいい、毎年怪我人が絶えない。牛替神事は、天神様の乗られる牛車を引く牛を取り替えるということでの儀式である。市内の子どもたちには、天満宮の書道大会が最もおなじみのものである。道真は学問の神様で、ここで筆を買ったり、受験のお守りをという若い人たちの参拝も多い。
目次 |
[編集] 祭事
- 牛替神事 - 2月3日
- 誕辰祭 - 例年8月3日から5日
- 誕辰祭花火大会 - 8月5日
- 花神子社参式 - 例年10月上旬
- 御神幸祭 - 例年11月下旬
[編集] 文化財
[編集] 重要文化財
- 紙本著色松崎天神縁起絵巻 6巻
- 木造大日如来坐像
- 獅子頭(附獅子頭1面、鼻高面1面)
- 金銅宝塔 承安2年(1172年)銘
- 梵鐘 文応2年(1261年)銘
- 松藤蒔絵文台硯箱 一具
- 浅黄糸威褄取鎧(あさぎいとおどしつまどり よろい)兜付 附:立挙臑当(たてあげすねあて)
- 浅黄糸威鎧
- 紫韋威鎧(むらさきがわおどし よろい)