高原
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高原
- (こうげん)標高の高い平地。本稿で詳述する。
- (たかはら)日本人の姓の一つ。
- 列車愛称の一つ。高原。以下の例がある。
高原(こうげん)とは、標高が高く、連続した広い平坦面を持つ地形である。標高の高い平地、起伏が少ない高地という表現もできるが、高原と高地の境界は明確ではない。
また、規模の大きな台地を高原と呼ぶこともあるが、高原と台地の境界も明確ではない。台地のうち標高600m以上のものを高原とすることもある。ただし、高原の全てが台地状というわけではなく、那須高原のように山の麓に広がる平坦地も高原という。
目次 |
[編集] 高原の成立
地質的には、地層の褶曲がほとんどなく、内部構造が単純であることが多い。チベット高原、コロラド高原のように隆起などによって生じた大規模な山間高原と、山、特に火山の山麓に形成された比較的小規模な山麓高原とがある。 またデカン高原のように多数の火口から流動性の高い溶岩が大量に噴出し形成された溶岩台地(ペジオニーテ)も「高原」と呼ばれる場合がある。(地質学的詳細は台地参照)
[編集] 高原の利用
標高が高いことから中緯度地帯の高原は夏季でも冷涼である(高冷地とも呼ばれる)。涼しい気候を利用して、レタス、キャベツ、ハクサイ、ダイコンなどの野菜の抑制栽培が行われる。育つのが遅くなるため、他の地域で生産されたものが出回って少なくなったころに野菜を出荷する。一般に高原野菜と呼ばれる。また、夏季でも冷涼であるため、避暑地としても利用される。
[編集] 高原作物
[編集] 日本の主な高原
安比高原(岩手県)
八幡平(岩手県、秋田県)
蔵王坊平高原(山形県)
会津高原・甲子高原・布引高原・羽鳥湖高原・磐梯高原(福島県)
尾瀬(福島県・新潟県・群馬県)
湯沢高原・妙高高原(新潟県)
美ヶ原高原・軽井沢高原・霧ヶ峰・志賀高原・菅平高原・蓼科高原・八千穂高原・野辺山高原・乗鞍高原・富士見高原(長野県)
芦ノ湖高原(静岡県・神奈川県)
美濃三河高原(岐阜県・愛知県)
蛭ヶ野高原(岐阜県)
ハチ高原・神鍋高原・瀞川平・兎和野高原・砥峰高原・峰山高原・ちくさ高原(兵庫県)
大和高原(奈良県)
塩塚高原(徳島県)
美しの原高原(香川県)
久万高原(愛媛県)
天狗高原(高知県)
九重高原・飯田高原(大分県)
阿蘇高原(熊本県)
霧島高原(鹿児島県)