黄身返し卵
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黄身返し卵(きみがえしたまご)とは、通常のゆで卵と違い、白身が内側になり、黄身が外側になったゆで卵のこと。1785年に出された『万宝料理秘密箱』の中にある料理の一つ。
なお、通常販売されている無精卵では、白身が多すぎ、逆転する分量にならないため、白身が少ない有精卵を使って作る必要がある。
作り方は、生まれて3日ほど経過した有精卵の気室側に穴を開け、3日間孵化温度(38℃)にした(書物では糠味噌に漬けると書かれている)後、洗い、茹でるというもの。この製法については、京都女子大学で研究が行われた。大学では、卵に穴を開けずに3日間孵卵器で温めたのち、手で激しく振ってから茹でて成功した。