KFOR
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KFOR(Kosovo Force)は1999年6月10日に可決された国連安保理決議1244に基づき、NATO指揮の下セルビア・モンテネグロ(旧ユーゴスラビア)のコソボにおいて治安維持を行う国際安全保障部隊である。同決議に基づき暫定行政を行う民生部門はUNMIK(国連コソボ暫定行政ミッション)という。
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[編集] 概要
[編集] 組織
- 司令部 プリシュティナ(コソボの中心都市)
- 司令官 ジュゼッペ・ヴァロット イタリア陸軍中将(2006年4月現在)
- 兵力 およそ1万6000人(2006年4月現在)
- 参加国 36ヶ国
[編集] 目的
コソボ問題に対するG8合意及び、ミロシェビッチ大統領が受諾した和平案に基づき国連安保理決議1244が可決されると、NATO及び関係国は治安維持部隊としてKFORを編成した。同決議に基づくKFORの目的は、
となっている。
[編集] 編成
KFORは以下のように区域を分割し、それぞれにいくつかの国を担当として割り振る。また、各担当区域にはリーダー国が決まっている。
- 中央部
- リーダー国はチェコで、フィンランド、アイルランド、ラトビア、スロバニア、スウェーデンが担当。担当区域の主な都市はPristina。
- 北部
- リーダー国はフランスで、ベルギー、デンマーク、ギリシャ、ラトビア、ルクセンブルク、モンゴル、モロッコが担当。主な都市はMitrovica。
- 東部
- リーダー国はアメリカで、アルメニア、ギリシャ、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、ウクライナが担当。主な都市はUrosevac。
- 南西部
- リーダー国はイタリアで、アルゼンチン、オーストリア、アゼルバイジャン、ブルガリア、グルジア、ドイツ、ハンガリー、ルーマニア、スロベニア、スペイン、スイス、トルコが担当。主な都市はPrizren。
またこれら担当区域別の治安維持部隊とは別に、以下のような特別任務部隊もある
- MSU
- KTM
- KFOR司令部下で軽武装の緊急行動部隊で、中央部区域の任務も部分的に担っている。
[編集] 治安の現状
KFOR駐留以前はセルビア治安部隊やユーゴ軍とKLAの対立は激しく、セルビア人、アルバニア人双方に迫害の被害者を出した。KFOR駐留以後は和平案は概ね履行され、またミロシェビッチ大統領も逮捕されたことから、アルバニア系住民への迫害は改善したと言われている。しかしその一方で非アルバニア系、特にセルビア系住民の拉致と見られる行方不明、虐待、虐殺などの迫害が続いている。その為、現在に至るもコソボのセルビア人帰還は進んでいない。またKFOR及びUNMIKの支配下でこのような行方不明や殺人が行われていることから、セルビア系の元住民らにはKFORやUNMIK、NATOに対する根強い不信感があるという指摘もある。
[編集] 関連
カテゴリ: セルビア・モンテネグロ | 軍事